株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。
今回は就職活動をしている方向けに自己分析の方法についてご案内します。
結論から言うと、「メモの魔力」の巻末の「自分を知るための【自己分析1,000問】」への回答を作成することで自己分析する方法をおススメします。
実際に当社で22卒向けの就職支援を行う中で、複数の大学生の方が「メモの魔力」を使って自己分析をしています。回答が難しい質問もありますが、1つ1つに自分の言葉で回答を作ることで、自身の仕事や人生に対する価値観が明確になり、就職活動を通して聞かれる質問に自分の言葉で回答できるようになると思います。
「メモの魔力」は、巻末の「自分を知るための【自己分析1,000問】」が有益なだけでなく、書籍を通して書かれている「メモを取ることの有用性」についても、これから社会人になる学生に知ってもらいたいです。
書かれていることを要約すると、
・メモは「第2の脳」として使用することができる
人間の脳には記憶する限界があるが、メモを使うことで記憶を拡張し、思考を拡張する機能がある。
具体的には、
(引用開始)
- ①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
- ②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率の向上)
- ③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
- ④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
- ⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
(引用終了)
特に、ノートの左側に「ファクト(事実)」を書いて、その右側にその「ファクト(事実)」をどのように「抽象化」するか、またその「抽象化」したものをどのように他の事に「転用」するか、と書くことで思考を深めていく使い方は、ビジネスをする上で有効だと思います。
何かしらの事実から、その事実から導き出せる本質を取り出して、その本質を他の事に使えないかどうか考える。ということを繰り返し行うことは、ビジネスを発展させる上で必要なことだと思うので、メモを通して、その思考方法を仕組み化しているのは、凄いと思います。
私も真似しようと思いました。
話しを戻して、著書の前田裕二さんの就活時のエピソードが書かれていて、それも凄いエピソードなので紹介します。
(引用開始)
僕は、就職活動のときに、「自己分析ノート」を30冊ほど書きました。そんなに、何を書いたの?と思われるかもしれませんが、主には、「過去の自分の意識を抽象化する」という意識で、それまでの人生を全力で振り返っていました。(中略)例えば、今、好きな色は何ですか?と聞かれたときに、パッと答えれるでしょうか?「ええっと、何だろう。・・・うーん、青かなあ」といった受け答えが普通でしょう。僕は就職活動中に異常なまでに自分のことを研究していたので、この質問をまさに受けたときも、「色については結構考えていて、実は3色あります。青と紺と黒です。どれが選んでいただければ、なぜその色が好きか、お話しします。」と答えました。
(引用終了)
「自己分析ノート」を30冊書いた話も凄いですが、好きな色を聞かれても、完璧に回答できるように準備していた話しも凄いです。そこまで面接対策している学生は、企業から見たら、仕事においてもそこまで準備してくれる人だと思うので、評価されるはずです。
また、仕事で成果を出せる人の傾向として、自分のことを良く理解している人が挙げられます。自分の好き嫌いや、得意・不得意を知ることで、どのように働いたら心地よく働けるか、成果を上げやすいかということも理解していることが多いからです。
ただの就職活動の対策として自己分析をするのではなくて、就活後、実際に働き始めた際に自分の能力を最大限発揮させるためにも就活という機会に自己分析をしてもらいたいと思います。
「メモの魔力」と自己分析については、Youtubeにも動画を上げていますので、興味ある方は是非見て下さい。
〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@saitoseiji0124)〉
株式会社シグマライズでは、22卒向けの「就職支援コミュニティ」を無料で運営しています。現在約190名の方が所属しています。参加者は以下の支援が無料で受けられます
- ES添削
- 面接対策
- GD練習会など
興味ある方は是非以下の動画を見て下さい。
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