就活では内定と内々定という言葉をよく見聞きすると思います。しかし2つの意味や違いまで詳しく知っていますか?承諾期限などについての知識がないと、企業側に損失を与えてしまうかもしれません。
「内定と内々定の違いってなんだろう?」
「内定(内々定)が取り消される可能性ってあるの?」
という疑問を持っている方はぜひ読んでみてください。
目次
- 内定の意味
- 内々定の意味
- 内定と内々定の法的な違いはある?
- 内々定・内定が出る時期は?
- 内定(内々定)が取り消される可能性はある?
- 内々定キープをしても良い?
- まとめ
1.内定の意味
まずは内定の意味から確認していきましょう。内定は企業と学生の間で労働契約の一つである「始期付解約権留保付労働契約」がかわされてる状態です。分かりやすく言うと以下の2点を満たした契約です。
- 労働契約が行使される日程が定められている
- その日程までは学生と企業の両者が契約解除する権利がある
2.内々定の意味
内々定とは「内定を出す」ことを口約束もしくは内々定承諾書によって保証するものです。ただしほとんどが口頭やメールでのやりとりで内々定を出され、拘束力はありません。
3.内定と内々定の違いはある?
両者の決定的な違いは、先述した「始期付解約権留保付労働契約が成立しているかどうか」です。内々定は契約が成立しておらず、内定は成立しています。基本的に内々定は企業も学生も自由に取り消すことが可能です。ただし企業側が正当な理由もなく一方的に内々定を取り消す場合はほとんどありません。企業の評判に大きく関わるからです。なので内々定をもらった段階で一息ついても良いでしょう。また内定に関しては契約が成立しているとはいえ、2週間前までなら入社を断ることはできます。よって事実だけ見ると内定自体に強い拘束力はなく、内定を複数持つことも内定後に辞退することも問題はありません。ただし、万が一内定後に辞退することになった場合は、なるべく早く連絡するようにしましょう。学生一人でも企業側は莫大なコストをかけています。言いづらくても早急に伝えることが大切です。
4.内定と内々定が出る時期は?
内定と内々定が出る時期をそれぞれ確認しておきましょう。
- 内定…卒業・修了年度の10月1日以降
- 内々定…内定…卒業・修了年度の10月1日以前
内定は10月1日以降に出されるケースが多いです。そのため大半の企業は10月に内定式を開催します。その際に採用通知を受け取り、労働に関する条件の説明、内定取り消しの可能性などについて説明がなされます。そして学生はそれらの内容を承諾して内定をもらうという流れです。
5.内定(内々定)が取り消される可能性はある?
基本的に内定(内々定)が取り消される可能性はありませんが、以下の2つに当てはまると取り消されてしまうこともあります。
- 企業に問題がある時
- 学生側に問題がある時
それぞれ解説していきます。
企業に問題がある時
まずは企業側に問題がある場合です。
ただし先ほども書きましたが企業側から内定を取り消すことは、大きく企業の評判を落とすことに繋がるので滅多にありません。ただし直近だとコロナウイルスの影響による経営悪化で内定取り消しが発生しました。
学生側に問題がある時
内定取り消しが発生する場合、学生に問題があるときがほとんどです。主に以下の6つがあります。
- 素行不良…お酒やSNSなどでのトラブル
- 卒業単位不足…大学生でよくある内定取り消し理由
- 経歴詐称…高校名や大学名などを詐称すること
- 違法行為…詐欺や窃盗などの犯罪行為
- 健康上の問題…重い病気にかかってしまうなど
- 書類の未提出…内定後に必要な書類の提出を失念するなど
ただし上記の6つは今までと同じように学生生活を送れば当てはまることはないので必要以上に心配することはありません。ただし書類の未提出は普段真面目な人でもしてしまう場合があるので、内定をもらったらこまめにメールを確認するようにしましょう。
6.内々定キープをしても良い?
最後に広告業界の今後の展望についてです。次に「学生は内々定をキープしても良いのか」という疑問に答えていきます。結論から言うと、内々定をキープしても大丈夫です。内々定を承諾した企業は、就職活動を終えるようにと言ってきます。とはいえその企業に自分自身が納得できないのであれば就活は続行しましょう。嘘をつくのは心苦しいかもしれませんが法的には問題ありません。また職業選択の自由は誰もがもっている権利です。最初に入社する企業は今後のキャリアにも影響していくので自分の納得がいくまで就活を続けましょう。
内々定キープの注意点
ただし内々定キープには注意点があります。
それは内々定キープの期間は基本的に短いということです。早くから就活を初めて3年生のうちに内々定をもらった学生は何ヶ月も待ってもらえる場合があります。しかし4年生の4月以降は企業によっては1週間程度しか待ってくれない場合も珍しくありません。ただし内々定を承諾してからも就活は続けることはできます。まずはすぐに承諾することを勧めます。
7.まとめ
内定と内々定の意味や違いには分かりましたでしょうか。何度も伝えましたが内定にも内々定にも、法的な拘束力はありません。学生には職業を自由に選ぶ権利があります。納得内定を目指して頑張りましょう。
<文=葵_あおい>
当ライターの前の記事はこちら:広告業界って?会社の種類から向いている学生の特徴まで徹底解説!
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