日常

高麗大学留学レポート

目次

  1. 高麗大学に進学しました
  2. 寮生活(費用・施設・立地)
  3. 寮生活(異文化体験)
  4. 授業

1.高麗大学に進学しました

筆者は、2024年の2月から2025年の1月まで、文部科学省が推進するキャンパス・アジア・プラス・プログラムの一環で、韓国の高麗大学でW Degreeプログラムに参加しています。W Degreeとは現在学んでいる学校と海外の協定校の両方で学び、修了時に2つの学位が習得できるプログラムのことです。本稿では高麗大学での暮らしを紹介します。

2.寮生活(費用・施設・立地)

私は、高麗大学 が提供しているAnam Global House Dormitoryの3人部屋に住んでいます。家賃は3万円です。光熱費・水道費、Wi-fiの料金は全て家賃に含まれていて、敷金・礼金はありません。立地も良く、私が所属するInternational Studies buildingに、徒歩5分で到着します。また、各フロアにウォーターサーバーがあり、冷たい水を水筒に入れることができ、飲み物代を節約することができます。また、温かい水でカップ麺を食べることができます。備え付けのものとして勉強机にベット、タンスも割り当てられて十分な収納スペースが存在します。引越しに必要な手続きとしては、Googleフォームの簡単なアンケートに回答することと、結核の検査を受けること(約3,000円)だけでした。引越しにはキャリーケース2つと、リュックサック2つを持って行きました。ちなみにキャリーケースを2つ持って行った結果、荷物が超過し、1万2000円の超過料金を払いました。1階には食堂があり、自炊をすることができます。コピー機もあるため、必要な書類があれば、印刷することが可能です。1階にはランドリーがあり、1回約120円(2024年3月6日現在)で洗濯機と乾燥機が使えます(午前2時〜午前5時のメンテナンスの時間を除く)。また、高麗大学では、100円食堂(1000 Korean won、以下KRW)というサービスを提供しており、9時30分までに食堂に行けば、1000KRWで朝ごはんを食べれます。ビュッフェ方式で、写真にあるような食事を楽しめます。おかわりし放題で、1人1回に限り目玉焼きを自分で作ることができます。18時ごろまでは720円くらいの値段で食事が楽しめます。

図1:百円食堂

韓国の物価高と円安により、1食につき1000円を超えてしまうので、食堂は節約にもってこいの場所になります。

3.寮生活(異文化体験)

次に、異文化体験の観点から寮生活について説明します。まずAnam Global House Dormitoryの強みは色々な国籍の人と交流を深めることができることです。寮には、アジアにも関わらず、ヨーロッパやアフリカなど、世界各国から留学生が集まっており、自ら積極的に話しかければ、彼らとの交流を楽しめます。留学生との会話で面白かったのが、ヨーロッパ圏では、階数の数え方が異なっていて、0階から数えるそうです。日本での当たり前は、海外に行ったら当たり前ではないとのことでした。また、国際ビジネスの講義で韓国人の教授が話していたことは、日本の商品は魅力的に見えるとのことでした。確かにコンビニの配置の面で、日本の店員は目につきやすいところに売りたい商品を置いたり、多くのお客さんが買い物をしやすいように、商品と商品の間の感覚が広いと感じました(韓国は家賃が高いので家賃を抑えるために狭いスペースで運営している事情もあると感じますが)。私も日本の商品について感じることは、使いやすさが挙げられます。例えば、日本のシャワーは微妙な温度の調節もしやすく、水圧の調節もしやすいです。イメージ的には、強・中・小の強さがあるとしたら、日本の商品は強・中・小の「・」の部分の調節もきくといったイメージでしょうか。他にもエレベーターの待機時間も長かったり、ところどころで日本の商品は細部まで気配りがされているのかなと感じました。

4.授業

次に、高麗大学の授業についてお話しをします。3月4日(月)から新しい学期がスタートしました。高麗大学での履修科目の予定は現段階で図2のようになりました。履修取り消し・追加期間は3月6日9時〜3月6日(金)17時で、最初の1週間で取る可能性のある科目に出席してみて、期限までに履修を変更させるということに取り組みました。

図2:後期の時間割(仮)

私は、講義の際に、できるだけ最前列に座ることを意識しているのですが、先生と目が合うと、研究計画について聞かれるので、簡潔に話せる準備をした方が良いなと思いました。また、少人数のクラスでは、人生で悩ましかったこと、一番嬉しかったこと(変化球)などの質問もされるので、こちらも準備した方が良いなと思いました。ただ、英語の発音が悪く、相手に言っていることを理解してもらえなかったり、英語は正確だとしても相手に伝わりづらかったり、簡潔にしようとしすぎて情報不足で伝わらないなど、発音の矯正や複雑なことをシンプルに伝える、必要な情報は多少長くても補足するようにしようと思いました。嬉しかったことは、最前列にいて、出川さんEnglishで話しているとHi! プレゼンテーション一緒にやらないかい?と声をかけられたことです。日本ではあまりできない体験だったので嬉しかったです。他にも大学のアプリの操作でわからないことを聞くなど席の近い人とコミュニケーションを積極的に取った結果、初日・2日目にも関わらずたくさん友達ができました。ドイツ、ロシア、イタリア、フランス、スウェーデン、台湾、ハンガリーなどなど。修士1年目で勉強していた神戸大学大学院国際協力研究科では、東南アジアや南アジア、アフリカからの留学生が多かったので、ヨーロッパ圏からの留学生と交流できるのは高麗大学の強みだなと感じました。

<文=末田椋資>

当ライターの前の記事はこちら:韓国留学で直面する課題と感じたこと

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