目次
- UNDPキャリアパスと求人情報:Jean-Luc Marcelin氏の講義から学ぶ
- UNDPでの実務経験とプロジェクトマネジメント:野田章子氏の体験談
1.UNDPキャリアパスと求人情報:Jean-Luc Marcelin氏の講義から学ぶ
高麗大学では将来国連で働きたいという学生のために毎月キャリアセッションが開かれています。まず初めに参加したのは、United Nation Development (UNDP)のキャリアセッションです。UNDPは高麗大学にオフィスを構えているのでUNDPのキャリアセッションにたくさん参加することができます。友人もUNDPの高麗大学オフィスで働いたことあるよ〜という子も多く、とても身近にある印象です(入るのは大変ですが汗)。
写真:UNDP Seoul Policy Center Linkedinアカウントより
2024年11月5日に行われたキャリアセッションでは、Jean-Luc Marcelin氏にお話を伺いました。高麗大学の全学生対象ということで100人を超える学生がこのキャリアセッションに参加しました。
Jean-Luc Marcelin氏はキャリアパスについて複数の道があるとおっしゃり、必ずしもinternship経験が必要ではないとおっしゃりました。日本人であれば、JPO(Junior Professor Officer)があり、同制度は35歳以下の若手の日本人に対し、2年間国際機関で勤務経験を積む機会を提供しているとし、この制度を経て採用されることによって、国連機関で働きやすくなると述べられました。面接は能力ベースで進められ、候補者を採用すると話されました。また、少なくとも一週間に一度はLinkedinで求人を見ることをお勧めしていました。
Q&Aの時間に2つほど質問させて頂きました。1つ目の質問は、UNDPで長く働くにあたって最も重要なスキルは何か?といった質問で、この質問に関してはプロジェクトによるとの回答でした。2つ目の質問は、時間管理に関する質問で、UNDPは多くの課題を抱えており、そしてその問題は複雑だと思いますが、どのようにそれらの問題を迅速かつ効率的に解決していくのかという質問でした。回答は、これもプロジェクトによるとのことでした。
感想は、とてもフランクな方で話しやすかったです。講義後も質問の時間を取るよ〜といってたくさんの学生が質問をしていました。
2.UNDPでの実務経験とプロジェクトマネジメント:野田章子氏の体験談
次に、2024年11月18日(月)には、日本人で国連職員の野田章子様にお話を聞きました。野田様はフランクで、講義中、「開発とは?」、「世界で現在起こっている紛争の数は?」などと問いかけられ、学生との交流をしながら進められました。講義を通じて、UNDPはUNICEFのように初等教育に特化した専門性が求められるのとは異なり、女性のエンパワーメント、環境問題、防災問題など、比較的色々なことに取り組むことができる機関ということの理解を深めました。
Q&Aでは、プロジェクトマネジメントと野田さんの経験に関する質問の2つ質問させて頂きました。1つ目の質問は、多様な意見と関心を持つステークホルダーと意思決定をする際にどのように意見をまとめ、方向性を絞ったかとお伺いしました。2つ目に、UNDPで働く中で経験した最も大きな壁とそれをどう乗り越えたか質問させて頂きました。
野田様は、まず初めの質問に回答し、意見の食い違いは職場や現場でも起こりうるが、最も大事なことは話を聞くことだとおっしゃりました。その上でなぜ意見が違うのか考えることが大事とのことでした。彼らはもしかしたら同じことを言っているかもしれないが、言い方が違うだけかもしれない、または彼らの意見の違いの背景には何があるのか?考えることが大切で深く理解するためにも、話を注意深く聞くことはとても重要とおっしゃりました。次に、共にプロジェクトを作ること、共にプログラムをデザインすることが大事ともおっしゃりました。コミュニティを蔑ろにして、国際機関が全てを知っていると思い込んではいけないとおっしゃりました。そして、良いデザインができた時、実行するのがとてもスムーズにいくと語られました。
次に最も困難だったことに関しては、プロジェクトのデザインだと語られ、すぐに良い案を思いつかないことが困難であるとのことでした。そんな時は非常に困難な状況に直面している受益者のことを考え、自分を奮い立たせているとのことでした。
これらの講義を通じて、反省点としては3つありました。1つ目は質問が抽象的で答えづらかったことです。質問の質は、知識量に比例するので講演会の前に、UNDPに対する知識や講演者の知識をより深めようと考えました。2つ目は、浅いコミュニケーションしか取れなかったことです。貴重な機会なので講演後、講演者とお話をして深い質問をする必要があったと反省しています。また、連絡先を交換したり、継続的にコミュニケーションを取るなど貪欲にアピールする必要があったなと反省しました。3つ目は、英語力です。比較的落ち着いて質問できたと思っていましたが、重要なところが聞き取りづらかったようでした。それでは質問に答えて頂けないのでこちらの英語力を鍛えなければと改めて感じました。今後は質問の際に声を録音し、改善に努めていこうと考えました。
<文=末田椋資>
当ライターの前の記事はこちら:高麗大学イベント
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