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内向型でもパーソナルトレーナーになれる?内向型が向いている理由と戦略

今回は、パーソナルトレーナーの気質に着目して、内向型との相性をテーマに取り上げます。内向型とは、興味・関心やエネルギーが自分の内側に向く性格のことを指し、「1人の時間を好む」「深い思考をする」といった特徴があります。一見すると、常に明るく元気な印象のパーソナルトレーナーには向いていないように感じます。実際、フィットネスクラブの受付で「明るく元気で社交的なトレーナー」に接した方も多いかもしれません。しかし、パーソナルトレーナーの仕事は、必ずしも社交的(外向的)である必要はありません。本記事では、内向型の人がパーソナルトレーナーに向いている理由とその戦略を解説します。

目次

  1. パーソナルトレーナーは社交的でないといけない?
  2. 内向型こそパーソナルトレーナーに向いている理由
  3. セッションでの工夫
  4. 内向型の売れっ子トレーナーの例
  5. まとめ

1.パーソナルトレーナーは社交的でないといけない?

一般的にパーソナルトレーナーやフィットネスインストラクターというと、「明るく元気で社交的」な印象を持つ方が大半なのではないでしょうか。

フィットネスの仕事に限らず、世間一般に「社交的で明るい人(外向型)」が良しとされる風潮があります。子どもの頃から私たちは学校で「明るく元気」であることを求められ、「外向型=優秀」と刷り込まれます。実際に、明るさや社交性がないと、うまくいかない場面が多くあります。社会に出ると必然的に飲み会やプレゼンの機会が増え、内向型の多くは苦戦を強いられるでしょう。

トレーナーの仕事においても第一印象は大切で、ある程度の元気が求められる場面もあります。それでも私は、無理にテンションを上げたり、自分を偽ってまで明るく振る舞う必要はないと考えています。トレーナーとして大事なのは、1対1の対話のなかでお客様に価値のある時間を提供することです。内向的な人が無理に外向的になろうとするよりも、質の高いサービスを提供してお客様に満足してもらうために、内向型を活かすための戦略を練る方が良いでしょう。

2.内向型こそ、パーソナルトレーナーに向いている理由

以前の記事でも、内向型の強みについて紹介しました。

内向型とは、欲求やエネルギーが自分の内側に向く気質のことを指します。内向型は、一つのことに集中したり、物事を深く考えるのが得意という強みがあります。大人数の場よりも1対1でのコミュニケーションを好み、相手の話を丁寧に聞いたり、深い関係を築くのが得意です。これはまさに、1対1で「教える仕事」において、大きな強みになります。

人にわかりやすく教えるには「相手がどんな疑問を持っているか」という想像力が必要です。一方的ではなく、相手の反応を見ながらペースも変えたり、どうやったら相手に伝わるかを考えます。相手によって伝え方を工夫しながら、ペースを見ながら進めます。 パーソナルトレーナーは、1対1でのカウンセリングに始まり、相手の悩みや課題に対して適切な指導をして関係を築くことが仕事です。 パーソナルトレーナーのような「人に伝える」職業では内向型の気質が存分に活きることになります。

3.セッションでの工夫

お客様のなかには、ノリが良くて盛り上げ上手な指導が向いている方もいれば、落ち着いた指導で静かな時間を過ごすのが合う方もいます。私がパーソナルトレーニングを受ける側では、「テンションが高いトレーナーより、落ち着いて丁寧に教えてくれる人にお願いしたい」と感じます。

そうはいっても、内向型の人は自己肯定感が低く、不安になることもあるかもしれません。「あまり元気もないし、社交的でもないから向いていないかもしれない…」そんな時は、自分自身が理想とするトレーナーだと思い込むようにするといいかもしれません。私の場合は「自分は山本義徳(後述)だ」と思い、仕草や口調を真似する、それをルーティンにしています。

4.内向型の売れっ子トレーナーの例

内向型のパーソナルトレーナーで思い浮かぶのが、youtubeでも人気の 山本義徳さん片倉岳人さん(通称:しゃべるキウイ) です。

山本義徳さんは、元ボディービルダーで筋トレ博士の異名を持つトレーナーです。博学で冷静に理論を語るスタイルで絶大な信頼を得ており、アスリートやボディービルダーを指導しています。昔からあまり社交的ではないとyoutube内で公言しています。片倉岳人さんは、しゃべるキウイ又はダイエットの知恵袋の名前で有名なyoutuberです。決してテンションが高いわけではないですが、静かで論理的、そしてポジティブな発信が特徴です。このように、決して「明るく元気」でなくても、活躍できるのがパーソナルトレーナーという仕事です。

5.まとめ

  • パーソナルトレーナーは、社交的でなくてもなれる
  • 無理に明るく振る舞ったり、外向的になろうとしなくて良い
  • 静かな雰囲気や丁寧な指導を求めるお客様もいる
  • 自分なりの指導法を確立しよう

パーソナルトレーナーは、社交的な性格である方が有利に働くと一般的に思われているかもしれません。ですが内向型だからといって、パーソナルトレーナーを断念する必要はありません。 内向型のパーソナルトレーナーは、「静かだけど信頼できる」トレーナーとして多くのニーズがあるはずです。重要なのは、お客様のタイプに合わせて指導することであり、自分なりの指導法を確立することができれば、内向型であっても全く問題ないでしょう。

<文=森 寛衆>

当ライターの前の記事はこちら:会社員がパーソナルトレーナーの副業を始めるまでの道のり

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