私はパーソナルトレーナーとして活動しながら、筋トレやパワーリフティングを趣味にしています。日常的にフィットネスに関わる中で、強く感じることがあります。それは「日本はフィットネスリテラシーが低い」ということです。 今回は、リテラシーの定義からリテラシーの低さがもたらす悪影響について解説します。
目次
- フィットネスリテラシーとは
- 「知っている」だけでは十分ではない
- 最後に
1.フィットネスリテラシーとは
「リテラシー」という言葉は、もともと読み書きの能力を指していましたが、現代ではより広い意味で使われています。「ITリテラシー」のように、特定分野の知識や、情報の活用能力を指す言葉として定着しています。
ITについての理解や知識量は、個人差があるのと同じで、フィットネスにおいても理解・知識には大きな差があります。「フィットネスに関する膨大な情報を取捨選択し、活用できるかどうか」この能力が“フィットネスリテラシー”です。
2.「知っている」だけでは十分ではない
「知っている」「聞いたことがある」だけでは、リテラシーがあるとは言えません。インターネットやAIが普及した現代では、誰でも簡単に情報にアクセスできます。その反面、情報に触れただけで「理解した」「自分は詳しい」と錯覚してしまう危険もはらんでいます。
本当の意味でのリテラシーとは、触れた情報を自分の中に落とし込み、実際に行動に移すことまで含めての話だと、私は考えています。
リテラシーがあれば、怪我・故障を予防したり、効率よく目標達成できたのに…という場面に何度も出会います。フィットネスに限った話ではないですが、物事がうまくいかない原因は情報そのものに触れていないからではありません。「情報を取捨選択して自分に落とし込み、行動に移す」というプロセスがうまく機能していなかったことが多いです。それと同時に、思い込みをなくすことも大切です。
フィットネスリテラシーの低さが表れる典型が、次のような言葉です。
- 「筋肉ムキムキにはなりたくない」
- 「お腹の脂肪を落とすには、腹筋を頑張らないといけない」
- 「有酸素運動をたくさんやると痩せる」
- 「ベンチプレスでブリッジを組むのはズルだ」
- 「子どもにウエイトトレーニングをやらせてはいけない、身長が伸びない」
- 「1日5分だけで部分痩せした」
これらに共通するのは、極端な方法や誤った情報・思い込みに振り回されて時間・お金・労力を失ってしまうという点です。原因は明確で、フィットネスリテラシーの低さにあります。
3.最後に
日本は、フィットネス人口が低く、約3%だと言われています。アメリカやイギリス、フィンランドなどは10%を大きく超えています。日本が世界に圧倒的に遅れをとっている原因の1つに、リテラシーの低さも一因としてあるのではないでしょうか。
「知っている」ことと「自分に落とし込んで行動する」ことの間には、大きな壁があります。その壁を越え、理解を行動につなげる。それがリテラシーを高める第一歩です。
<文=森 寛衆>
当ライターの前の記事はこちら:フィットネス界隈に漂う“優劣”について思うこと|
株式会社シグマライズでは、就活生向けに「就職支援コミュニティ【α】」というLINEのオープンチャットにて就活生の支援を行っています。過去のコミュニティ利用者にサポーターとしてコミュニティに残ってもらっていますので先輩に相談することも可能です。
サービスの詳細について知りたい方は、こちらのサービス紹介ページから詳細確認下さい。

