株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。
就職活動において、学歴フィルターは話題に上がるケースが多く、学歴によって選別をすることの良し悪しが議論されることも、また就活生自身が学歴フィルターに関しての意見を持たれていることも多いと思います。
しかし、性差のフィルターについては学歴ほど話題に上がることが無く、課題意識として持たれている方も少ないのではないのでしょうか?
大学入試に置いて、医学部で男性の方が有利になるように点数が加点されていた。という問題が過去にニュースで取り上げられたことがありますが、就職活動においても明確に男性の方が評価されやすくなっている事実があります。
就職支援を行う中で、選考における性差の問題も解決すべき社会問題だと感じます。
具体的には、就活における性差とは、同じ学歴で選考に置いて同じ評価を受けた場合には、男性の方が採用されることが多いという形で現れます。多くの企業が採用の優先度において、女性よりも男性を有利に取り扱っている事実があります。
会社によっては、面接の結果やウェブテストの結果が男性の方が悪かったとしても、男性の方を採用する会社もあります。
なぜこういった傾向が出てしまうのかですが、主に2つの理由が考えられます。
一つ目の理由は、女性は、出産、育児で仕事を一時的に離脱したり、辞めてしまう方が多いからです。
そのため、出産、育児というイベントがあっても仕事を継続することの多い男性の方が有利な選考を受けられます。男性の育児休業取得率が低いことがニュースに取り上げられることがありますが、男性が育児に参画して女性を助けてあげた方が良いという文脈だけでなく、就職活動における性差を無くすという点にも関係がある話しになります。(その点で話されるケースは少ないですが・・・。)
二つ目の理由は、一つ目の理由とも関係するのですが、実際に仕事をさせてみると男性の方が仕事ができることが多いからです。
選考時の面接でのコミュニケーション能力やウェブテストの能力が低くても、同僚や取引先や関係者に男性の方が多い場合には、その中で働く方が男性で有る方が、仕事のパフォーマンスが上がる傾向があるようです。
これは男性の方が仕事を行う上で能力が高い、という話では無くて、そもそも男性が仕事をすることが多いため、男性にとって仕事がしやすいように、仕事が作られている。と考えられます。
現状そういう社会になっているから仕方がないと考えることもできると思いますが、個々人が性別を選んで生まれてくることができない中で、この性差は社会として許容されるべき性差なのか、また、改善されるべき性差なのか、正直疑問に思っています。
就職活動や仕事において、男性が性別を理由に有利に評価されることについて、この記事を読んでいる方はどう思いますか?
〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉
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