読者の皆さん、こんにちは。ライターの千島です。
突然ですが、皆さんは「紙の本」はお好きでしょうか?
Kindleをはじめとする電子書籍端末の進歩、書籍ラインナップの充実っぷり、保管場所を取らない、一度にたくさんの書籍を持ち歩ける…などなど。私自身、電子書籍で本を読むことも多々あり、そのメリットは十分に理解しているつもりです。
しかし、それでも「紙の本ならでは読み方・楽しみ方」があると思うのです。
紙面にメモを書き込んだり、マーカーを引いたり、背表紙や表紙のデザインを楽しんだり、気になるページの角を折り曲げて見返しやすくしたり、まだ読んでいない本を机の隅に積んでみたり、お気に入りの本が詰まった本棚を眺めたり…。
そんな紙の本が好きな方におススメしたいのが「古本屋巡り」です。
今回は「古本屋巡り」が趣味の私から、その魅力をお伝えしたいと思います。
目次
- 古本のよさ
- 古本屋巡り=「宝さがし」
- おすすめの古本屋巡りスポット
- まとめ
古本のよさ
古本は、少なくとも一度は誰かの手に渡っています。そのため日焼けしていたり、ページが痛んでいたり、古本の独特な香りがすることはあります。
ただ自分が読むことで結局、汚れや傷ができるのは避けられない事だと思うので、私はあまり気になりません。
そして当たり前かもしれませんが、古本は安いです。「1冊100円」などはザラ。「3冊200円」とか「1冊10円」なんていう価格崩壊が起きていることもあります。
なので、例えば1000円だけ握りしめて古本屋を巡ったとしても、大漁が望めます。もし新品の書籍を買おうとしたらせいぜい1冊くらいが限度でしょう。
先ほど「古本は安い」と言いましたが、実をいうと、これはすべてに当てはまる事実ではありません。逆に本来の定価よりも高い価格が設定されている古本もあります。理由は様々ですが、例えば「絶版になってしまい、今ではもう手に入らない」とか「出版された時期が古いために物価がだいぶ違う」といった事情があるようです。裏を返すと、こういったプレミアな書籍が手に入るのも古本ならではのメリットだと言うことができるかもしれません。
古本屋巡り=「宝さがし」
もし「古本屋巡りの楽しさを一言で表すと?」と尋ねられたら、私は「宝さがし感」だと答えます。そう、古本屋巡りはまさしく「宝さがし」なのです。
私がそう感じるポイントは2つあります。
一つ目の理由は、めぼしいタイトルが格安でゲットできるからです。先ほども言った通り、たいていの古本はかなり安いです。状態の劣化に目をつぶれば、自分が読みたい書籍を格安で手に入れることができます。古本屋巡りをすれば「自分にとって価値あるものが、他人にとっては無価値かもしれない」という感覚を味わえること必至です。
二つ目の理由は、古本が雑然と並べられているからです。例えば新品を扱う書店では、陳列スペースがジャンルごとにブロック分けされており、各ブロックの中でも作家やタイトルに応じて分類がされています。このように秩序正しく陳列されているがゆえに、目当ての本を探すことが非常に容易である反面、探すプロセスが素っ気ないものになってしまうというデメリットも生まれてしまいます。
一方で古本屋では、とにかく本が雑然と並べられています。もちろん床に散らばっていたり、ページが開いたまま並べられている、という意味ではありません。例えばシリーズ物小説が全部そろっていなかったり、文庫と新書がごちゃ混ぜだったり、生きもの図鑑のすぐ横に哲学書が並べられている、という類の雑然さです。
このように、本が「いい意味で」雑然と並べられていることで生まれるのは「どんな本と出会えるのか」というワクワク感だと思います。
目当ての本を探している過程で、もっと心を惹かれる古本が見つかるかもしれない
今までまったく興味がなかったジャンルに踏み込むきっかけになるかもしれない
そういった「予測できない感じ」、「ワクワク感」こそ古本屋探しの醍醐味だと思います。
おすすめの古本屋巡りスポット
最後に私がおススメの古本屋巡りスポットをご紹介したいと思います。
私がおススメしたいのは「神保町」です。私が紹介するまでもなく「本の街」として名高いエリアです。
一度行けば分かると思いますが、とにかく本屋が多いです!
古本屋だけではなく、新品の書籍を扱う大型書店が通りに乱立している様子は、まさに本好きにとっての天国と言っても過言ではないでしょう。
神保町の公式HPで、神保町エリアの古本屋マップが配布されているので、あらかじめダウンロードしておいて、参考にしながら巡るのがおススメです。
(マップのダウンロードはこちらから→http://jimbou.info/news/161005.html)
神保町にはカフェや飲食店もたくさんあるので、散策に疲れたらそこで休憩することもできます。
(「神保町」へのアクセスはこちらから→http://jimbou.info/access/)
また、大量に買うつもりの方は紙袋や少し大きめのバッグを持っていくとよいです。ビニール袋をくれる本屋さんもありますが、大量の本を持ち運ぶなら丈夫な袋やバッグがあった方が便利です。ちなみに私は2、3冊しか買うつもりがなかったのに14冊も買ってしまった経験があるので、古本屋巡りをするなら突然の出会いに備えて袋やバッグの準備をしておくといいのかもしれません。
↑その時に購入した14冊。これだけ買って総額1600円でした。
まとめ
- 当たり前だけど、古本は安い
- 古本屋巡りは「宝さがし」である
- おすすめのスポットは「神保町」
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いかがだったでしょうか?
この記事を読んで、少しでも「古本屋巡り楽しそう!やってみたい!」と感じていただけたら幸いです。
三密や熱中症に注意して、楽しい「古本屋巡り」を!
〈文=早稲田大学 先進理工学部応用化学科 3年 千島 健伸(note)〉
当ライターの前の記事はこちら:一つの“物差し”に囚われないことの大切さ ~温度目盛を例に~
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