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鉛筆から考える教育支援

目次

  1. 鉛筆を支援するのはなぜ?
  2. 文部科学省も推奨!鉛筆で美しい字を
  3. 物を大切にすることを学べる
  4. 長持ちする
  5. 鉛筆をあげるだけの支援は意味がない
  6. 今、できることを考える

1.鉛筆を支援するのはなぜ?

私はラオスの子供たちに教育支援を行う学生国際協力団体SIVIOという学生団体に所属している。SIVIOの物質的支援の中に鉛筆の支援がある。その時、疑問に感じたことはなぜ鉛筆を支援するのかということである。この記事では鉛筆を支援する理由を3つ挙げ、効果的な支援のためには何をするべきか説明し、ラオスのためにコロナ禍でもできる支援を模索し考え続けることの必要性について言及する。

2.文部科学省も推奨!鉛筆で美しい字を

第一に、美しい字を書くためである。日本の学校の例を挙げ説明すると、文部科学省から「日本語を見やすく、分かりやすく、効率的に書く」ことができるように、硬筆書写教育を小1から中3まで推進されていて、多くの小学校が鉛筆での学習を行っている。鉛筆は軽いため、筆圧の加減が難しい小学校低学年でもスムーズに筆圧の加減ができ、「とめ・はね・はらい」等の基本技術を小さいころから鍛錬することができる。シャープ芯で細すぎて竹を斜めに切った形になり、とめ・はね・はらいが不安定になってしまう。

3.物を大切にすることを学べる

第二に、物を大切にすることを学べるからである。鉛筆は使えば使うほど、短くなり、愛着がわいてくる。その愛着がわいた鉛筆を長く使うためにキャップを付けて使えなくなるまで鉛筆を使い続けるなど、物を大切にすることを学ぶことができる。

4.長持ちする

第三に、長持ちするからである。鉛筆1本で書くことのできる距離は驚くことに50キロメートルと言われている。(日本鉛筆工業協同組合調べ)一方、シャーペンの芯1本で書くことのできる距離は225メートルで、ボールペンでは1.3キロメートルであると言われている。1本で長く書けるため、少ない出費で勉強に取り組むことができ、お財布にも優しい。

5.鉛筆をあげるだけの支援は意味がない

調べてみると、鉛筆の支援がシャーペンを支援することと比べ筆圧の調整がしやすい、短くなることで鉛筆への愛着が生まれ物を大切にする心がはぐくまれる、長持ちするとの理由で、鉛筆の支援が有意義なものであることが分かった。

しかし、ただ単に鉛筆をあげるだけでは支援にはならない。鉛筆の支援を例に考えていくと、鉛筆は文字を書くための物でただ使わずに取っておくのは意味がない。新品の鉛筆をあげて終わりではなく、その鉛筆をどう有効に使ってもらうか考える必要がある。アプローチとしては、鉛筆を削るための鉛筆削り、鉛筆で間違えて書いたものを消す消しゴム、文字を書くノート等々、鉛筆の支援をより効果的にするために他の文房具もセットで支援をすることが考えられる。セットで支援することによって学習の意欲も上げることができる。

「あげるだけ」の支援の失敗例として支援した校舎が取り壊されていたこと事例を紹介する。2020年10月、日本政府の無償資金協力で建設が進められていた南太平洋のパプアニューギニアの学校が日本が把握しないまま現地当局の指示で取り壊されていたことが報じられた。無償資金協力で日本政府が返済義務を課さず800万円で提供した学校が取り壊されたことに関して、支援している現地の大使館が校舎の建築の進捗を適切にチェックできていなかったことが挙げられている。この支援の失敗例から分かるようにあげるだけでなく、現地の人とのコミュニケーションを密にとり、支援の効果がしっかりと出ているかどうか進捗状況を適切にチェックしたり、何か問題があったら現地の人と一緒に解決策を考えることが必要だ。

6.今、できることを考える

しかし今、コロナ禍でラオスに赴き現地の村人、先生、子供たちからの生の声(支援のニーズ)を聞きとる現地調査に行けず、コロナ以前と比べ活動できることが大幅に減った。オンラインのミーティングになり自然な会話が生まれづらくなったり、今まで開催していたオフラインでのチャリティーイベントも中止に追いやられた。

それでも学生団体が現地の人の自立を支えるようなボランティアを行っていくには全員で協力してラオスの支援に関してより良いアプローチはないか考えることが大切だと考える。現地に行けないなら対面でのコミュニケーションは取れないがZoom等のツールを使い、オンラインで現地の人と連絡を行ったり、オンラインだからこそ他団体の交流を活発に行うなど学生団体であっても、コロナ禍であってもできることをやっていきたいと考える。学生団体である以上活動が制限されていて満足な活動ができないというのは簡単かもしれない。しかし、不満を言うだけであったら何も生まれない。ラオスの発展に寄与したいと本気で考えるなら現地の支援を求めている人の声を聞き協力を求め、一緒に何が必要か考え、どのようなアプローチを行えば効果的か考え続ける事が大事だと強く感じる。

<文=末田椋資>

当ライターの前の記事はこちら:サステナブルなお肉~ダチョウ肉~

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