就職活動・インターン

大学生が長期インターンに参加する3つのメリット

大学生は本格的に就職活動を始める前に、複数の企業のインターンに参加した方が良いです。それには大きく以下の3つの理由があります。

①業界のこと、職務のこと、仕事のこと、自分のことを知る機会になる。
②就職活動を有利に進められる。
③有給のインターンはアルバイトの代わりになる。

参加した方が良いと思うインターンは、いわゆる大手企業が大学3年生の夏期休暇や冬期休暇で実施している1dayインターンなどの短期のインターンではなく、最低でも6ヵ月~1年程度、継続的に実務を経験できる長期のインターンです。多くの企業が実施している短期のインターンは、実態としては会社説明会と同様のことを行うことも多く、その会社に就職したいのであれば別ですが、参加をしてもそれほど上に書いた①~③のメリットを得ることができません。

なぜ短期のインターンを実施する企業が増えているかというと、経団連加盟企業については採用情報の公開は大学3年生の3月から、面接をするのは大学4年生の6月から、というルールが課せられているからです。(課せられていたからです。※1)そのため大学3年生の3月以前に大学生に会社のことを知ってもらうために短期インターンという名称で大学生との接点を設けようとする企業が多いのです。

※1.2021年卒からは当該ルールは撤廃されますが、しばらくは同じようなスケジュールで就職のスケジュールは進むと思われます。

志望度が高い企業であれば、もちろんその企業が用意している短期インターンには参加した方がもちろん良いです。ただ、まだ希望する企業や、業界や、職務が明確でない場合には、本格的に就職活動を始める前に企業の知名度や規模を問わず、長期のインターンに参加した方が良いです。

長期インターンに参加することで得られるメリット①~③についてそれぞれ説明します。

①業界のこと、職務のこと、仕事のこと、自分のことを知る機会になる。

自分が将来どんな仕事をしたいのか、明確に把握している大学生は本当に少ないです。
どんな業界で働きたいのか、どんな職務に就きたいのか、どんな企業に行きたいのか、そもそも一般の事業会社で働くってどんな感じなの?と、自分に問いかけて見ても分からない場合がほとんどです。それを知るためには「業界研究や自己分析をしなければならない。と言われても、本を読んでみるとか、先輩に話しを聞いてみることぐらいしかできません。

長期インターンに参加すると、参加した企業の仕事を実際に経験できます。興味のある業界や職務のインターンに参加すれば、その経験によって、自分が思っていたものとどこか同じで、どこか違うか、自分に合っているか、合っていないか、好きか、嫌いか、知ることができます。複数の長期インターンに参加すれば、さらに業界や職種の比較ができます。就職活動を本格的に始める前に、長期インターンに参加することで、自分が本当に将来やりたいこと、好きなことに気付けるはずです。

②就職活動を有利に進められる。

長期インターンによって特定の業界や特定の職務を経験していれば、当然、就職活動は有利に進められます。経験に基づいて、なぜその業界で働きたいと思ったのか、またその職務が好きなのか、長期インターンで経験した具体的エピソードと共に話しをすることができるからです。

企業側の面接官も自社と同じ業界で長期インターンをしていたことや、特定の職務についてすでに経験があることは良いエピソードとして捉えます。また、まだまだ長期のインターンに参加する方は少ないので、長期のインターンに参加したこと自体が、仕事に対する興味や熱意が他の学生よりもあることをアピールする良いエピソードになります。

また、長期インターン生として大学生の受入れをする企業も、長期インターン参加者を採用したいと考えます。長期インターン生を受け入れている企業の多くは、良い人材を採用したいという目的で、長期インターン生の受入れをします。長期でインターン生を受け入れて、実際に一緒に仕事をすることで、会社や仕事のことを良く知ってもらい、本人が望めば大学卒業後には正式に採用したいと考えています。

長期インターンに参加することで、志望度の高い企業への就職活動が有利に進められ、もし志望度の高い企業への就職が無理だった場合でも、長期インターンを経験した企業は、参加者と長く一緒に仕事をしてきたわけですので、採用をしてくれる可能性が高くなります。

③有給のインターンはアルバイトの代わりになる。

大学生の長期インターンを受け入れている企業は、平日週2日~3日、1日4時間~、時給1,000円~(交通費別途支給)程度から働けるようにインターンプログラムを設定をしているケースが多いです。会社によっては大学生の希望を聞いて勤務時間を調整してれる場合もあります。

大学の授業を過密に取っている場合には参加が難しいですが、授業を調整すれば参加できないことはありません。またインターンで営業職を募集している所などでは、営業の成績に応じて時給+αのインセンティブを付けている場合もあります。

アルバイトの代わりに長期インターンに参加することで、報酬だけでなく将来につながる貴重な経験を得ることができます。

今回、大学生が長期インターンに参加することのメリットを3つ紹介させてもらいました。

長期インターンへの参加に興味がある方は、是非、以下のURLからインターンを探してみて下さい。

東京近郊エリアのインターン情報サイト:シグマインターン

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 斎藤 清二(@saitoseiji0124)〉