コロナの影響での21卒の採用状況

株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。

新型コロナの影響で就職活動にどのような影響がでるのか不安に思っている学生も多いと思います。

社会保険労務士として企業の労務管理支援をしている私の視点から、新型コロナの影響を受けて会社が今どういう状況に陥っているか、また、21卒採用の状況についてご説明します。

また、同内容については以下のYoutube上にも動画上げていますので、動画で知りたいという方は是非、そちらご覧ください。

【就職活動】21卒採用に対するコロナの影響について【新型コロナ】

新型コロナの影響で会社はどうなっている？

安倍首相から緊急事態宣言が出されて、人との接触を7割～8割削減するようにという話しがでました。それを受けて企業は以下の取り組みを行っています。

在宅勤務
休業（部分休業）

もちろん会社が提供しているサービスの内容などによって取り組めることと取り組めないことがあります。ただ、会社ごとに出来る限り出社を少なくさせるために取り組みを行っています。（もしくは取り組みの準備をしています。）

在宅勤務の取り組みは、可能な限り出社せずに家で仕事をする。という取り組みになります。そもそも従業員が持っている仕事が家でできるような仕事でない場合や、自宅に通信環境や仕事ができる環境が無い場合など、在宅勤務の対応が難しい業種、職種もあります。ここは各会社ができうる限り対応しています。

休業（部分休業）の取り組みは、会社自体を休みにしてしまう。特定の部署や特定の従業員のみ休みにしてしまう。という取り組みになります。業種としてそもそも新型コロナの対応のためにサービスの提供が難しい場合があります。休業をせざるをえません。（飲食店やパチンコ店など完全に休業している会社も出てきています。）また、コロナの影響で仕事が激減しているような場合には、一部休業として従業員をお休みにしているケースがあります。（休業時の休業手当の取扱いについては、前回の記事にて説明していますので、御興味ある方はそちらをご覧ください。）

どちらにせよ今までに行っていなかった対応を会社は迫られていますので、対応に困っている会社が多くなっています。当然、21卒採用を担当する人事担当者の方にも影響があります。

新型コロナの影響で21卒採用はどうなっている？

以下、3つの対応のどれかに該当することになります。

21卒採用を取りやめる
21卒採用についてどうするか保留中
21卒採用について継続して行う

21卒採用を取りやめてしまう会社は、今回の新型コロナの影響で売上の急激な減少や売上の減少予定がすでに見込まれている会社です。採用活動自体ストップするということになります。

21卒採用についてどうするか保留中の会社は、今回の新型コロナの影響でどれぐらい会社に影響があるか、まだ明確に分からないという会社です。ある程度予想がついてから21卒の採用をどうするか決めることになるので、現時点では21卒採用を行うかどうか判断を保留しています。

21卒採用について継続して行う会社は、継続して行うことは決定していますが、大人数を集めての会社説明会は行えないので、採用方法について手法を変えることを迫られています。具体的には以下の対応を検討、実施することになります。

会社説明会の動画を作成しそれを求職者に見てもらう
会社説明会をWEBで配信する

どちらにしても準備に多少時間がかかるので、現時点でまだ準備が済んでいない会社も多くなっています。会社説明会参加後の面接などについては可能な限りWeb面談を行う。もしくは、コロナ対策をして一対一で面接を行うという企業がほとんどです。また採用規模が小さい会社であれば会社説明会兼一次選考もかねてWebで行う会社もあります。

上記対応のため準備に時間がかかり、21卒の採用を行うことを決めている会社であってもいったん採用活動をストップし、準備ができしだい採用活動を再開する。という会社が多いです。

大学生側からするとエントリーしたのにまったく連絡が返ってこない。という会社もあると思います。会社の状況、人事の状況によって素早い対応が困難になっていると考えられます。