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【社労士解説】完全週休2日制と週休2日制の違いについて

社会保険労務士の斎藤です。

今回は、完全週休2日制と週休2日制の違いについて解説したいと思います。

完全週休2日制と週休2日制、文字上は、「完全」が「週休2日制」の前についているかどうかが違いになりますが、実際の取扱いには大きな違いがあります。

まず完全週休2日制と週休2日制の違いについて説明する前に、それを正しく理解するための前提としての知識が必要になりますので、企業の求人情報と労働法上の労働時間の定めについて説明します。

1.企業の求人情報

企業の求人情報には、労働条件の情報が書かれていますが、その中には、所定労働日や所定休日の情報の記載があります。

所定労働日とは、勤務予定の日。所定休日は、休日予定の日のことを指します。

所定労働日と所定休日が分かることで、基本的には週に何日働いて、何日休むのかが分かります。

2.労働法上の労働時間の定め

また、労働法上の定めで、原則週の労働時間は1日8時間まで、週に1日は休日を与えなければならないとされています。

なので、1日8時間勤務の会社であれば、週5日勤務で合計40時間になるのが一般的ですが、1日7時間勤務で月曜日~金曜日まで勤務があり(7時間×5日=35時間)、土曜日に5時間勤務がある(合計週40時間勤務)。といった週の所定労働時間の設定も可能です。

3.完全週休2日制と週休2日制の違い

1.2.を踏まえて、完全週休2日制と週休2日制の違いを説明すると、

完全週休2日制は、週の所定休日は必ず2日以上ある勤務形態になります。

一方、週休2日制は、一月のうちに週の所定休日が2日以上ある週が1週以上ある勤務形態になります。

例えば、週休2日制の場合、月の初めの1週だけ土日がお休みで、2週から4週については土曜日出勤がある。というようなケースがあります。

月の初めの1週だけは、週のお休みが2日あるので「週休2日制」となります。

4.週休2日制は損なのか?

そうしたら週休2日制と完全週休2日制を比べたら、かならず週休2日制が従業員にとって損になってしまうかというとそうとも限りません。

なぜなら、2.で記載したように「労働法上の労働時間の定め」があるからです。

完全週休2日制で1日の所定労働時間が8時間の会社は、週の労働時間が40時間であるのに足して、週休2日制を採用している多くの会社は1日の所定労働時間を8時間に設定していません。

なぜなら1日の所定労働時間を8時間に設定して週6日勤務させると48時間になってしまい。労働法に違反してしまうからです。

そのため週休2日制を採用している会社の多くは1日の所定労働時間を7時間以下にしていることが多いです。

例えば、第1週は7時間×5日=35時間勤務

    第2週から第4週は、7時間×5日+5時間=40時間

としている場合、第1週の労働時間は週35時間なので、労働時間だけで見れば完全週休2日制で1日に労働時間を8時間としている場合より、週休2日制で7時間勤務の方が得になります。

5.結局残業命令や休日出勤命令があるから・・・

完全週休2日制と週休2日制については、解説した通りなのですが、完全週休2日制、週休2日制と関係なく、会社は従業員に残業命令や休日出勤命令を行うことができます。

残業命令は、所定の労働時間を超えて勤務を命令すること、休日出勤命令は、所定の休日に出勤を命令することです。

完全週休2日制でも企業によっては、土日の休日出勤命令があれば出勤しなければならないことになります。なので、休日出勤命令が出されることがある完全週休2日制と週休2日制で休日出勤命令が無い会社を比べたら、どちらが得かは分かりません。

休日出勤が無くても平日の残業が多い会社だったら・・・とか、不確定要素が多いので、完全週休2日制かどうか、という観点だけで損得や働きやすさを計るのは、あまり意味が無いと思います。

可能であれば実際に働いている方に、残業や休日出勤も含んだ実際の働き方を聞いた上で、会社選びをされると良いと思います。

参考にしてもらえれば大変嬉しいです。

【社労士解説】完全週休2日制と週休2日制の違い

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉

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