ビジネス

株式会社シグマライズという社名にした理由

株式会社シグマライズの斎藤です。

今回は、タイトルの通り社名の話しを書きたいと思います。なぜ「株式会社シグマライズ」という社名にしたのか?なのですが、創業の経緯と将来こういう会社にしたいなぁ、ということから付けられています。

1.創業の経緯

私は、元々、会計系のコンサル会社に所属して、グループの社会保険労務士法人で社労士業務、人材紹介業務および経営・人事・労務コンサルティングを6年ぐらいやっていました。仕事をする中で、新卒一括採用という採用・就職の形態が、どうしてもミスマッチを生む構造になっていると思いました。(入社してから思っていたのと違った。ということが多すぎると思いました。)

採用・就職のミスマッチが解消されたら、もっと若年層のビジネスパーソンが能力を活かして働けるようになるはずです。

新卒一括採用という採用・就職の形態を変えるためには、長期インターンをもっと普及させて、入社前に仕事のことを知る機会を大学生に与えれば良く、企業にとっても長期インターンを実施することで、長期インターン経由でその企業に本当に合った方が採用できるはずだと考えました。

そこで、インターンシップの支援をする会社を作ることにしました。

ただ、インターンシップの支援をするだけの会社にするつもりはありませんでした。インターンシップであっても学生に働いてもらうのであれば、会社として適法に学生を雇用する必要がありますし、また、大学生にインターン先を紹介するにしても適法に学生を使用できる体制がある会社でなければ紹介は難しいと考えたからです。

労働法に則って人を雇用して使用する体制を構築することは、まさに社労士として前職で行っていたことだったので、会社立上げの時点で、1.インターンシップの支援というサービスと2.適切な労務管理体制構築支援という二つのサービスを一緒に行える会社として事業を起こすことにしました。

単一サービスであれば、サービスの内容が分かる社名を付けた方がマーケテイング上良いとされています。例えば、インターンシップの支援を行う会社であれば、株式会社○○インターン、といった社名にすればサービスが社名からすぐにイメージできます。

ただ、創業の経緯として単一サービスにならないことが分かっていたので、逆に社名を聞いてもどんなサービスをやっているか分からない社名にしようと思いました。

また、私が創業するタイミングで起業の話しをしていた友達の税理士が、当社にジョインしてくれる。という話しなり、結果的には上に書いたサービスの他に、会計・税務に関するサービスも行えるようになったので、余計、サービスを限定するような社名を避ける理由になりました。

2.将来の会社像

その上でなぜ「シグマライズ」という社名にしたのか、ですが、エクセルで数字を足す数式に使うSUMが記号で表すと「∑(シグマ)」で、創業の経緯から、単一サービスを提供するのではなく、人が増えるごとに、サービスが増えていって、できることが増えていくイメージが「∑(シグマ)」という言葉に良く表されると思って社名に採用しました。

最初は「株式会社シグマ」にしたかったのですが、「株式会社シグマ」という会社はあったので、「シグマ」に「~になる、とか上がる」といった意味がある「RIZE(ライズ)」を付けて、人が集まって、コミュニティが良くなっていくように、という意味を込めて「シグマライズ」としました。

「シグマライズ」という社名には、はビジネスプラットフォームとして、参加する人が増え、それに伴ってサービスも増えていったらいいな。という想いを込めています。

専門的な能力や特定分野への強い興味を持っている個々人が、従業員や個人事業主といった形態にとらわれず「シグマライズ」というプラットフォーム内でしたいことを軸に自由に働けるような会社、コミュニティにしたいと考えています。

組織のイメージとしては、ピラミッドでは無く、フラットです。お互いの仕事のやり方を尊重しながら同じコミュニティ内で協力して仕事を進めていくイメージを持っています。

株式会社シグマライズという社名を決めた時に、知り合いに、「掛け算で無くて、足し算なんですね」と言われたことがあります。

「掛け算」という表現からは、個々人が協力することでシナジーを発揮して個々人で働くよりも何倍も大きな価値を提供する。というイメージがあり、「足し算」より良いのではないか、という指摘だったと思います。

社名を決めた時は、そこまで考えていなかったのですが、「足し算」の方が個々人が自由に働けるイメージなのかな。と思っています。「掛け算」で個々人の何倍もの価値を出すためには、効率的にするために、とか生産性を上げるために、どうしても個々人の自由が制限されるイメージがあり、やっぱり「掛け算」より「足し算」の方が自分が作りたい会社のイメージに近いです。

「シグマライズ」というプラットフォームは、生産性や効率性を重視するコミュニティでは無くて、個々人が自由なやり方で成果を出せるコミュニティです。

現状は、創業3年目で、私と税理士と正社員1人とパート1人の4人の会社ですが、シグマライズというコミュニティに共感してくれた方を増やしていき、また、サービスを増やしていき、実際にお客様に与える価値も増やしていきたいと考えています。

以上が、「株式会社シグマライズという社名にした理由」になります。

最近は、大学生の就職支援や起業支援を始めて、創業当初よりもコミュニティとしての性質が強くなってきたと思います。うまくいっていないこともありますが、創業時に社名に込めた想いの方向に進んでいることは間違いないと考えています。

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉

株式会社シグマライズでは、23卒向けに「就職支援コミュニティ【α】」というLINEのオープンチャットにて就活生の支援を行っています。22卒のコミュニティ参加者にもサポーターとしてコミュニティに残ってもらっていますので先輩に相談することも可能です。

サービスの詳細について知りたい方は、こちらのサービス紹介ページから詳細確認下さい。