就職活動・インターン

就活をいくらがんばっても世の中が良くならない問題について

株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。

会社として22卒の就活支援をやっています。当社が就活支援を行っている理由は、「なぜ私が4ヵ月でのべ500件のES添削を行ったのか」に書いているので、そちらを見て下さい。

就職支援をする中で良く思うのが、タイトルにも書いた「就活をいくらがんばっても世の中が良くならない問題」です。

多くの方が就活に悩み、膨大な時間を割いて、希望の企業に採用されるように取り組んでいます。大学受験にかなり近い状況になっていて、大学受験も希望の大学に入るために、塾に行ったり、過去問を解いたりしますが、就活も就活の情報を沢山取得して、第三者にサポートを受けながら行うことが多くなっています。(特に競争率の高い一部の大企業に入るためには、ここも良い大学に入るためにがんばる受験と似ていますね。)

現在の就職活動は、私が就職活動をしていた12,3年前よりももっとテクニックが重視されるようになっています。テクニックというか就活のノウハウがかなり共有されている状況です。いわゆる、こういうESが評価される。こういう面接回答が評価される。といった情報が溢れていて、企業の人事担当者もまた、その情報に振り回されながら学生を評価しています。(採用時の評価するポイントとして、準備がしっかりできているかどうか、という点があります。準備がしっかりできているというのは、採用されるために時間をかけて、自己分析をしているか?業界研究をしているか?企業分析をしているか?OB・OG訪問をしているか?を見ることになるので、一般的には就活準備に時間をかけた人の方が評価されます。)

そこで問題というか、残念だと感じることが、精神的な苦痛を伴い、膨大な時間を消費して就活対策をしているにも関わらず、それ自体が世の中を良くしておらず、また、就活のノウハウが仕事をする上で活かされるケースも少ないことです。

(受験勉強は、まだ最低限の教養として、就活ノウハウよりは価値があると思います。)

良い自己PRやガクチカを書く能力、面接に笑顔でハキハキ答える能力、目的やポジションも明確でない中でのグループディスカッションは、実際の仕事で求められることはありません。仕事上でレポートを書いたり、営業をしたり、話したりという能力が少し上がるかもしれませんが、仕事で使う能力そのものを直接学んだ方が、その能力を獲得する時間は短くて済みます。

就活で消費する時間を、実際の仕事に使えたら、仕事を通して世の中の役にも立つし、仕事を通して仕事に使う能力を直接成長させることができるのになぁ。と残念な気持ちになります。

当社は大学生の就活支援をすると同時に、大学生の長期インターン参加の支援も行っています。もともとは、長期インターンを日本に普及させて、長期インターンで経験したことを前提に就職活動が行われるようになることで、多くの大学生が就活準備のために消費させる時間を削減させたいと考えていました。(ただ、まだまだ長期インターン生の受入れ会社が少ないこと、大学生のうちから長期インターンで働きたいと思う方が少なく、現時点で爆発的に長期インターンを普及させることは難しい状況です。)

現在、当社で就職活動の支援を行っているのは、就活準備のために消費させる時間を削減させるためです。就職支援コミュニティ参加者に効率的に就活ノウハウが提供できるのであれば、これはかなり達成できると考えています。

どんなにがんばってもそれ自体で世の中を良くしない就職活動に時間をかけるのではなく(その部分は効率的に準備をして)、実際に希望の会社に入った後に、仕事をがんばって欲しいです。それは、どんな仕事であれ、何かしらの価値を世の中にもたらして、世の中を良くしていると思うからです。

就職活動自体に、時間を消費するよりはそっちの方がずっと良いと考えています。

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉

株式会社シグマライズでは、23卒向けに「就職支援コミュニティ【α】」というLINEのオープンチャットにて就活生の支援を行っています。22卒のコミュニティ参加者にもサポーターとしてコミュニティに残ってもらっていますので先輩に相談することも可能です。

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