株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。
今回は、就職活動で行われるグループディスカッションについて、辞めた方が良い形式的な暗黙ルールについて書きたいと思います。
司会やファシリテーターの役割として、「皆の意見を聞く」「皆に意見を出してもらう」というのがあると思いますが、単純に「○○さん何か意見はありますか?」と聞くのは辞めた方が良いです。
何故かというと、単純に「何か意見はありますか?」と聞いて良い意見が出てくる可能性がめちゃくちゃ低いからです。良い意見が出てくる可能性が低いだけでなくて、多くの場合、聞かれた○○さんは意見を言えないことも多いです。
こういった状況が起こりやすい理由は、グループディスカッションに参加している方が何を目的にグループディスカッションに参加しているかを考えると良く分かります。
グループディスカッションに参加している方達は、選考過程で、グループディスカッションに参加し、その取り組みの様子を第3者に評価される。ということが分かっている方達になります。そのため、基本的には良い意見が有れば(良い意見でなくても意見を持っていれば)、聞かれなくても自発的に発言するはずです。そう考えると、そういった方達が意見を言わない状況になっているのは、「質問の前提が理解できてない」か「意見が無い」か「良い意見が無い」のどれかです。そのため、司会が、発言していない○○さんに単純に意見を聞いても、多くの場合「意見が無い」ことが多いのです。
「○○さん、何か意見はありますか?」と聞く行為は、上記の理由であまり意味が無いだけでなく、意見を聞かれて回答できない方の評価を下げたり、また、その前提を理解していない司会の方の評価自体を下げてしまう行為かもしれません。(その行為だけでマイナス評価をする採用担当者はあまりいないと思いますが、、、繰り返し行われたりすればマイナス評価される可能性が高いです。)
なぜかグルーディスカッションの暗黙のルールのような形で、「意見を言っていない人がいたら意見を聞いてあげた方が良い」というルールが蔓延していて、多くの司会の方が、「○○さん、何か意見はありますか?」と単純に聞いています。
単純に意見を聞くのではなくて、もっと工夫して意見を聞いてあげるのであれば、意味がありますし、評価もされやすいです。
例えば、同じテーマで意見を求めるのではなく、視点を変えて、同じテーマでも「○○といった視点で何か意見がありますか?」と聞いた方が意見が言いやすくなります。
もっというと司会が「○○といった視点で~」と新しい視点で意見を出すことを求めるのであれば、最初に意見を言うべきなのは司会をしている本人になります。自分で新しい視点を設けるので、当然、意見を持っているはずです。
同じテーマで意見が出ない場合には、「それでは○○といった視点で、意見はありませんか?例えば、○○といった意見があると思うのですが・・」といったように自身の意見も言うと、どのような視点での意見なのかもよく分かり、参加者は意見が言いやすくなります。
単純化すると、グループディスカッションで意見が出ない時には、司会者が質問を変えて、変えた質問に対して最初に司会者が意見を言った方が良いということです。
是非、これからグループディスカッションをやられる方は参考にしてください。
司会の役割を担わなかったとしても、意見があまり出ない場合には、同様のやり方で質問を変えて意見を求めた方が評価されると思います。
以下、動画でも解説していますので、興味ある方は是非見て下さい。
また、グループディスカッションの練習をしたいという方は、是非、当社が運営している「就職支援コミュニティ」に参加してもらえればと思います。「就職支援コミュニティ」については、当記事の下部に説明動画を貼っておりますので、そちらを見て下さい。
〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉
株式会社シグマライズでは、23卒向けに「就職支援コミュニティ【α】」というLINEのオープンチャットにて就活生の支援を行っています。22卒のコミュニティ参加者にもサポーターとしてコミュニティに残ってもらっていますので先輩に相談することも可能です。
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