就職活動・インターン

意外と知られていないOB・OG訪問の実態

株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。

今回はタイトルにもあるように「意外と知られていないOB・OG訪問の実態」について説明します。

OB・OG訪問に関してはいくつか論点があるのですが、主に以下の3点について取り上げます。興味ある方はぜひ読んでみてください。

  • ①OB・OGを受け入れる社員とは?
  • ②OB・OGマッチングアプリ参加者の実態
  • ③OB・OG訪問と学歴社会
  • ④まとめ

①OB・OGを受け入れる社員とは?

学生側の視点ではなくて、学生側からOB・OG訪問をしたいと依頼を受けた社員側の視点で話しをします。

通常、どんな経路であれOB・OG訪問の依頼を受けた場合は、自社の人事にOB・OGとして学生と話しをして良いか許可を取ることになります。

勝手に学生に合って話をした場合、その後、その学生がその企業の選考を受けた時に「○○さんにOB・OG訪問をさせてもらって~~」と許可を取らずにOB・OG訪問を受けていることが分かったら、人事からは注意を受ける事になります。また、どんな質問を受けてどんな回答をしたのか確認されることになります。

なぜなら、OB・OG訪問を通して会社としてセクハラが問題になったり、実際に自社の採用に不利になるような発言を勝手にされると困るからです。

なので、OB・OG訪問を通してその会社の実態が分かる、というのは半分本当で半分は嘘です。会社から許可を受けて学生と話している以上、会社の選考に不利になるような情報は基本的には社員の方は話さないと思っていた方が良いです。

また、会社の中には自由に学生と会って、話をして良いという会社や、会社には黙ってOB・OG訪問を受けている社員もいますが、企業のコンプラ意識が叫ばれる中OB・OG訪問がルール化されていない会社であれば、そういう会社なんだと思ってOB・OG訪問をされた方が良いですし、会社には黙ってOB・OG訪問を受けている社員の方がいれば、本当に学生のためを思ってOB・OG訪問を受けているのか疑問に思った方が良いと思います。

②OB・OGマッチングアプリ参加者の実態

世の中には、マッチャー、OBトーク、ビズリーチキャンパスといったOB・OGマッチングサイト、アプリがあり、利用者も多いです。

ただ、①で説明したことを踏まえてどんな方が利用しているかというと、ほぼ以下の人たちです。

  • 1.企業の人事に携わっている人
  • 2.就職支援をビジネスでやってる人
  • 3.その他

1.については直接的に企業の人事の方だったり人事から許可をもらってOB・OG訪問を受け入れている社員になります。2.については就職支援のビジネスをやっている人が学生とコンタクトを取りたくて利用しています。

なので、1.2.を前提に仕事や就活の話しを聞く目的でサイトやアプリを使われるのは良いと思いますが、当然、利用者は自社で採用をしたい、とか、自社で就活支援をしたい、という前提で学生と話しをすることになるので、そういったフィルターがかかっていると思って話をした方が良いと思います。

3.についてはOB・OG訪問に関してルールが設けられていない会社の方であれば、人事関係でなくてもOB・OG訪問を受けてくれる方がいますが、そういう会社で働いている方ということを前提に話しをされた方が良いです。また、会社に話しを通していないのであれば、出会い目的でサイトやアプリを使っている方もいるので要注意です。

③OB・OG訪問と学歴社会

①、②で人事の息がかかっていない人に会うのは難しいという話と、人事の息がかかっていない人に会うのは、何目的で学生と会おうとしているか分からずちょっと怖いのではないか。ということを書かせてもらいました。

その前提でやはりOB・OG訪問は先輩を頼るのが良いと思います。自身の知り合いの先輩を通じて、話をしたい企業や部署の方を紹介してもらって、話しを聞くのが一番安心です。当然、人事にはOB・OG訪問を受けることの話しは伝わりますが、OB・OG訪問を希望するぐらい志望度が高い、ということでポジティブな印象を与えることになります。ただ、①でも話した通り、人事に許可を取っている手前、そこまでネガティブな話は聞けないかもしれません。

先輩を頼ってOB・OG訪問を行うとなると、やはり学歴が関係してきます。やはり難関大学といわれる大学の方が難易度の高い企業に勤めている方が多いので、OB・OG訪問のしやすさもある程度の学歴があった方有利です。

複数人にOB・OG訪問をしてその話を志望理由に盛り込めば、比較的簡単にあなた独自の志望理由を作ることができます。また、実際に働いている方の話を聞けるので、その企業への理解も深まることは間違いありません。

OB・OG訪問のしやすさにもやはり学歴は関係していて、本当に学歴社会だなぁ。と感じます。

④まとめ

今回は、意外と知られていないOB・OG訪問の実態について説明しました。

仕事を知る上でOB・OG訪問はとても重要な機会ですが、人事から許可を受けた上で話をしてくれること、また、人事に話しを通さないで学生と会おうとする方と会うときは注意が必要なこと、知っていただけたと思います。

そういった実態を知ったうえで、効果的にOB・OG訪問を活用されると良いと思います。

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉

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