就職活動を進める中で、「就活の軸」について考えたり、ある程度「就活の軸」が決まってきたら、「就活の軸」に照らし併せて応募する企業を探すことがあると思います。
中には、自分で決めた「就活の軸」に合わない企業に興味を持ってしまい、その企業を受けるべきかどうか悩まれることもあると思います。
今回は、「就活の軸」に関する就活生の悩みとそれをどう解決するか?という点をご紹介します。
1.「就活の軸」に関する悩み
「就活の軸」に関する悩みは大きく以下の3つに集約されます。
- 「就活の軸」が決まらない
- 「就活の軸」に合う企業を探すことができない
- 自分で決めた「就活の軸」と選考を受けようと思っている企業が合わない
それぞれの悩み、解決方法について解説します。
「就活の軸」が決まらない
「就活の軸」が決まらないという悩みは「自分がどういった仕事をどのような環境で行いたいか」が明確ではないということです。そのため「就活の軸」をある程度決めないと、自分に合った企業を探すことができません。
この悩みを解決するためには、仕事に関する情報をインプットする必要があります。仕事に関する情報をインプットするためには、自分の周りの人で働いている人に仕事の話を聞いたり、合同の会社説明会といった就活イベントに参加したり、OB・OG訪問をしたりする必要があります。仕事に関する情報をインプットすることで、初めて「私もそういう風に仕事ができたらいいな~」と思うようになり、それを元に「就活の軸」が決まっていきます。
「就活の軸」が決まらないという悩みを解決するために、「自己分析」をして、自身の強みや弱み、好き、嫌いを知ろうとする就活生の方も多いですが、仕事に対する最低限の情報のインプットが無いと、「自己分析」をしたところで「就活の軸」は決まらないことが多いです。注意されると良いと思います。
「就活の軸」に合う企業を探すことができない
「就活の軸」に合う企業を探すことができないという悩みは、「自分がどういった仕事をどのような環境で行いたいか」は明確だが、それに該当する企業がどこかが分からない。ということです。そのため「就活の軸」が決まっていたとしても、選考応募できる企業が探せていない状況です。
多いケースとしては、自身の「就活の軸」に合う企業は1社はあるが、その企業は超有名企業で競争率がとても高く、その他、「就活の軸」に合う企業は無く、応募する気にならない。というケースです。
この悩みを解決するためには、自身で考えた「就活の軸」に関して、どこまで妥協することができるかを考えると良いです。いくつかある「就活の軸」の中で、一つだけでも条件を満たしている会社を探そうと思えば、企業を探すことはできると思います。
もしくは、自身で考えた「就活の軸」は一度置いておいて、直観で興味を持った会社、良さそうと思った会社の会社説明会に参加してみることです。会社説明会に参加してみたら思った以上に良い会社で、自身の「就活の軸」自体が変わったりするケースも多くあります。
自身で考えた「就活の軸」を不変のものと捉えるのではなく、変わる可能性のあるものと認識すると「就活の軸」に合う企業を探すことができない。という悩みは解消されるはずです。
自分で決めた「就活の軸」と選考を受けようと思っている企業が合わない
自分で決めた「就活の軸」と選考を受けようと思っている企業が合わないという悩みは、「興味のある会社を受けようと思っているが、自分で決めた「就活の軸」との共通点が少なく、志望理由として何を話して良いか分からない。」という状況です。
自分で決めた「就活の軸」を志望理由にして、企業側に評価されないと考えるのであれば、エントリーシートや面接時に話す「就活の軸」は、企業側に評価されるものに変えた方が良いです。
本音の「就活の軸」と選考通過のために作った「就活の軸」があるのは一般的なことなので、その二つの就活の軸がズレることを気にする必要はありません。
例えば、本音軸では、高い給与や手厚い福利厚生、行き届いた研修制度がある会社が良いと思って企業選びをしたとしても、面接官に正直にその本音軸を話したら、評価されないことが多いはずです。
なので、自分で決めた「就活の軸」と選考を受けようと思っている企業が合わなかったとしても特に気にせずに、その会社に評価されるために主張できる「就活の軸」を作ったら良いです。
今回は、「就活の軸」に関する就活生の悩みとそれをどう解決するか?について説明しました。
是非、参考にして就職活動を進めてもらいたいと思います。
〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉
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