就職活動・インターン

参加してみたいけど…インターンシップに参加すると選考に有利?

今や、長期・短期を問わずインターンシップをおこなう企業が増えて学生も参加することが当たり前になりつつあります。

しかし、インターンシップは採用と同じく枠も日程も限られており、大企業になるほど希望者も殺到する傾向があります。「参加してアピールできたら、選考にも有利になる」という噂もあるほどです。

採用・インターンシップに携わった経験から、インターンシップと選考の関係などを解説します。

目次

  • 企業がインターンシップをおこなう目的
    1. 自社を知ってもらう機会を設けるため
    2. 優秀な学生を早めに確保するため
  • 必ずしもインターンシップに参加しているから有利とは限らない
  • どうしてその企業でインターンシップに参加したいのかを明確に

1.企業がインターンシップをおこなう目的

企業がインターンシップをおこなう目的は主に2つあります。

①自社を知ってもらう機会を設けるため

有名なメーカーであれば、看板商品やサービスがありますので学生が持つイメージと大きくずれることはありません。それでも、看板商品やサービスはあくまでも一面にしかすぎません。他にも事業を展開しているケースは多々あります。

一見、どんな事業をしているのかわかりにくい企業も多くあります。これらの企業は学生に知ってもらえない、入社後のギャップで早期離職されてしまうなどの悩みを抱えています。

全ての企業に共通しているのは、「学生に企業のサービスや事業を知ってほしい」「入社後に『こんなはずじゃなかった』と思って早期離職してほしくない」という思い。

自社を知ってもらうために、企業側も様々な工夫を凝らしています。

②優秀な学生を早めに確保するため

ベンチャー企業などに多いケースです。比較的長期のインターンシップやアルバイトを通じ、学生の能力を見極めて早期に選考参加を促したり、内定を出したりします。

どうしても大企業に志望者が集中しますので、早めに目を付けた優秀な学生を青田買いしたいと考えている採用担当者も多くいます。 大企業の場合は、インターンシップを通じて特に優秀だと判断した学生に対し、選考の一部免除(二次面接からスタート)などの特典を与えるケースがあります。しかし、大企業の場合はよほど優秀と認められない限りはこうした特典はあまり与えていないのが実情です。こうした特典を与える企業は少数派だと言われています。すぐにインターネットで情報が広まり、企業にとって得策ではないからです。

2.必ずしもインターンシップに参加しているから有利とは限らない

学生にとって気になるのは、「志望企業のインターンシップに参加していないと不利になるのではないか」「インターンシップに参加したほうが採用に有利か」ということ。

大企業では、結論から言うとあまり関係ないと言えます。

全く関係ないと言い切らなかったのは、インターンシップに参加することでその企業の事業や風土を理解しやすくなり、志望動機などに役立つケースも多いからです。

しかし、選考フローにおいては「インターンシップに参加した」というだけで他の志望者より有利に立てることはないでしょう。むしろ、インターンシップの評価がそれほどでもなかった場合は苦戦することもあります。

ベンチャー企業などの中小企業の場合は、多少有利に働くこともあります。

志望者が多く集まらない場合、インターンシップ参加者に選考を受けてほしいと依頼することさえあります。

入社後の新人教育に時間を割く余裕がないため、インターンシップ参加がそのまま経験値としてカウントされることも珍しくないほどです。

ただ、どんな企業に関しても言えることはインターンシップに参加していない・できなかったからといって不利にはならないということ。

その企業のインターンシップに参加できるのはごく一握りの学生です。インターンシップに参加する目的も志望度が高いからとは限りません。採用選考はインターンシップと別のフローで考えていると思って差支えはありません。

3.どうしてその企業でインターンシップに参加したいのかを明確に

せっかくインターンシップに参加するなら、目的を持って参加しましょう。

「業界について知りたい」「その企業に興味がある」など、しっかり考えてから参加することで、見えてくるものが違ってきます。

インターンシップに参加するためには、選考があることも珍しくありません。大企業は特に希望者が多く集まり、倍率も高くなりがちです。その際に、新卒採用選考と同じようにしっかりと準備することを考えると、目的意識が薄いまま参加を希望するのは時間の損失。

インターンシップに参加しなくても、業界研究や自己分析・企業研究ができていれば選考で困ることもありません。

もし、部活動や短期留学・資格取得などに励むのであればそれでいいのです。時間は限られています。あなたにとってやりたいことを優先してくださいね。

企業は、あなたが経験してきたことや人間性を重視していますから。

<文=葉月智世>

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