その他

ヒッチハイクの方法論

目次

  1. ヒッチハイクの方法論
  2. 準備するモノ・コト――スケッチブック・ペン・清潔な服装
  3. ヒッチハイクをする場所――安全に乗降車できる場所で
  4. ヒッチハイクの戦略――車が多い場所で、乗り継ぐ
  5. 別の交通手段を確保しておく
  6. ヒッチハイクの体験談
  7. おわりに

1.ヒッチハイクの方法論

大学受験を終える高校生、社会人になる前の最後の春を迎える高校生・大学生・大学院生にとってこの春は、行きたいところに行けるチャンスだろう。しかし、奨学金の返済等で金銭的に十分な予算がなく、遠出ができない人もいると考えられる。そこで、本稿では車に乗せてもらうことで旅費を削減するヒッチハイクという方法を提案し、その方法について具体的に説明する(本稿でのヒッチハイクは、日本国内において、高速道路に入るまでの過程から、高速道路を用いたヒッチハイクを指し、それについて概説する)。

2.準備するモノ・コト――スケッチブック・ペン・清潔な服装

まず、ヒッチハイクに必要なモノを説明する。具体的には、スケッチブック、太字ペンが必要である。自分の存在を多くの人にアプローチするために、スケッチブックのスペースを最大限使用し、できる限り大きく、かつ太字で書くことが必要だと考えられる。
次に、清潔感がある服装で臨むことである。詳しく言うと、会ったことがない人に載せてもらうというヒッチハイクの性質上、乗せてくれる人にとって第一印象が極めて重要と考えられる。

3.ヒッチハイクをする場所――安全に乗降車できる場所で

ヒッチハイクをする場所は安全に乗降車できることが必要である。特に、高速道路の乗り継ぎ場所でヒッチハイクしている人を見かけるが、安全に停車できない場所であることから車が停まれないという可能性がある。ここで注意したいことは、高速道路”内”でヒッチハイクすることは禁止されていることである。NEXCO東日本によると以下のように記されている。

歩行者はもちろん自転車等の軽車両や原動機付自転車、125cc以下の自動二輪車も通行できません。(道路法第48条の11、高速自動車国道法第17条)

この文章から、歩行者は言うまでもなく、原動機付自転車等も罰せられることが分かる。更に。平成24年度のデータによると、約1500件都市部で歩行者や自転車が立ち入っているという通報が寄せられ、2013年11月1日更新のデータでは、それまでに年間4人もの死者が確認されている。死亡事故や渋滞を避けるためにも高速道路内で降りることは避ける必要がある。[i]


[i] NEXCO東日本,『高速道路等の人の立ち入りはできません!』,2013年11月1日更新

https://www.e-nexco.co.jp/news/important_info/2013/0708/00005026.html(2023年1月30日最終閲覧)

4.ヒッチハイクの戦略――車が多い場所で、乗り継ぐ

ヒッチハイクの戦略について大きいサービスエリア・パーキングエリア(以下SA・PA)を中心に乗り継いでいくことを推奨する。高速道路内の立ち入りは禁止されている一方、SA・PA内でのヒッチハイクは合法とされている。[i]そして、大きいSA・PAでの移動を推奨する理由としては、大きなSA・PAほど車の供給量が多く、ヒッチハイクが成功する可能性が高いからである。例えば、海老名SAの上り方面では大型車89台/小型車447台(大型車との兼用含む)の駐車場を持つ、非常に大きなSAとなっていて、ヒッチハイクが成功する確率が上がる。また、出発地からいきなり目的地を示すのではなく、”○○方面”と掲げた方、進んだ方が目的地方面に進む車を見つけやすくなる。[ii]


[i] くるまのニュース,『ヒッチハイクの違法と合法の線引きはどこに? 経験者が語るヒッチハイクのコツ』,2020年5月9日

https://news.infoseek.co.jp/article/kurumanews_248824/

(2023年1月30日最終閲覧)

[ii] Toy-Factory, 『さて、日本一広い狭いSA、PAはどこでしょう?』,2018年9月28日https://toy-factory.jp/blog/p2622/#:~:text=%E7%AC%AC1%E4%BD%8D%E3%81%AF%E3%80%81%E6%9D%B1%E5%90%8D,%E4%B8%8A%E4%B8%8B%E7%B7%9A%20%E6%B5%B7%E8%80%81%E5%90%8D%EF%BC%B3%EF%BC%A1%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BC%81%EF%BC%81&text=%E4%B8%8A%E3%82%8A%E6%96%B9%E9%9D%A2%E3%81%A7%E3%81%AF%E5%A4%A7%E5%9E%8B%E3%80%81%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E8%BB%8A,SA%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

(2023年1月30日最終閲覧)

5.別の交通手段を用意しておく

ヒッチハイクができなかった時のために、あらかじめ別の交通手段を用意しておく必要がある。日時や天候、渋滞など色々な要素が関わってくるため、万が一ヒッチハイクができなかったことを考えて、ヒッチハイクが出来なかった時の交通手段を考えておくことが良いと考えられる。

6.ヒッチハイクの体験談

最後に、ヒッチハイクの経験談を参考に記す。ヒッチハイクを行った目的は、①旅費の予算を節約、②ヒッチハイクを受け入れてくれた人との会話を楽しみたいと考えたことの2点である。期間は2019年の12月25日で、目的地は京都駅で出発地は東京の用賀インターチェンジ(IC)である。所要時間は昼休憩の1時間を加えて13時間で、午前6時から午後7時までかかった。12時間という時間に関しては後述するように3~4時間ほど改善の余地があったと考えられる。ヒッチハイクを行ったのは当時18歳、19歳の大学1年生の代の男性2人である。乗り継いだ車の数は4台である。以下はその概要。

  • ①用賀IC              →海老名SA
  • ②海老名SA          →足柄SA
  • ③足柄SA             →御在所SA
  • ④御在所SA          →京都駅

①の過程について説明する。出発の地に用賀を選んだのは3つ理由がある。1つ目は、IC手前で交通量が多いことである。特に、巨大な海老名SAを容易に目指せるという立地もあった。2つ目は、路肩があり、乗降車が比較的容易であることである。次に、③の過程について説明する。足柄SAから御在所SAに行く事は効率よく京都に行くことを考えると良い判断ではなかったかもしれない(ただ、乗せてくれた方との会話を楽しむことができたので精神的な充実度は高かった)。理由は2つある。1つ目は、大きなSAを通過し、車の量が少なくなったため、搭乗の機会が減ったこと。2つ目は、近くにインターチェンジがあり、高速を降りる人が多く、京都方面に進む人がそもそも少なかったということである。

7.おわりに

本稿の目的は、ヒッチハイクの方法について具体的に説明することであった。ヒッチハイクは成功すれば旅費を削減できるが、天候などの要因によって必ずしも目的地にたどり着ける保証はないことに留意し、自己責任でヒッチハイクを楽しんで頂ければと思う。

【参考文献等】

NEXCO東日本,『高速道路等の人の立ち入りはできません!』,2013年11月1日更新

https://www.e-nexco.co.jp/news/important_info/2013/0708/00005026.html(2023年1月30日最終閲覧)

くるまのニュース,『ヒッチハイクの違法と合法の線引きはどこに? 経験者が語るヒッチハイクのコツ』,2020年5月9日

https://news.infoseek.co.jp/article/kurumanews_248824/

(2023年1月30日最終閲覧)

Toy-Factory, 『さて、日本一広い狭いSA、PAはどこでしょう?』,2018年9月28日

https://toy-factory.jp/blog/p2622/#:~:text=%E7%AC%AC1%E4%BD%8D%E3%81%AF%E3%80%81%E6%9D%B1%E5%90%8D,%E4%B8%8A%E4%B8%8B%E7%B7%9A%20%E6%B5%B7%E8%80%81%E5%90%8D%EF%BC%B3%EF%BC%A1%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BC%81%EF%BC%81&text=%E4%B8%8A%E3%82%8A%E6%96%B9%E9%9D%A2%E3%81%A7%E3%81%AF%E5%A4%A7%E5%9E%8B%E3%80%81%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E8%BB%8A,SA%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

(2023年1月30日最終閲覧)

<文=末田椋資>

当ライターの前の記事はこちら:実現可能性を高める計画の立て方

株式会社シグマライズでは、就活生向けに「就職支援コミュニティ【α】」というLINEのオープンチャットにて就活生の支援を行っています。過去のコミュニティ利用者にサポーターとしてコミュニティに残ってもらっていますので先輩に相談することも可能です。

サービスの詳細について知りたい方は、こちらのサービス紹介ページから詳細確認下さい。