勉強法

高麗大学留学体験記〜中間試験とプレゼンその他

目次

  1. 中間試験
  2. プレゼンテーション
  3. 事務室との連携
  4. 勉強室
  5. 失敗に寛容

1.中間試験

高麗大学は学期中に中間試験と期末試験がある。春学期の場合、中間試験は4月中旬ごろで、期末試験は6月中旬ごろになる。テスト期間になると多くの学生が学校に泊まり込んで勉強を行なっている。参考例として、私が受講しているInternational Businessの講義のテスト対策を紹介したい。International Businessで高得点を取るには、先輩の協力が欠かせない。先輩が作成した予想問題集全1000問を繰り返し解き、理解を深めた結果、対策ができたところは高得点を取ることができた。また、ページ数の長い教科書を最初に読むのではなく、教科書の講義スライドから分からない部分を確認しながら学習した結果、テスト対策的に効率的に点数がとれた。なぜなら、スライドは教授が重要だと考えているものを抜粋しているからだ。教科書を読んで全体的な理解を得るよりも、スライドを熟読して、わからないことを重点的に勉強した方が効率的だと感じた。

テスト期間中の土曜日の風景

2.プレゼンテーション

中間試験の期間、グループプレゼンテーションがあった。高麗の学生たちとチームワークを行う上で大事だなと感じたことは2つある。第1に、どのようなことを要求されているか教授に聞くことだ。教授に何が求められているか確認し、どのようなアウトラインで議論を進めていくか決めておくことは高得点を取る上で必須である。また、教授からのアドバイスをもとにすれば、あれが良いと意見が対立して話が一向に進まないということを防ぎ、やるべきことに時間を投資できる。第2に、お互いに助けあうことだ。分からないことがあればグループチャットで質問しアドバイスを受けることで悩む時間を減らしかつすぐ次の行動に移ることができる。お互いに助けあうためには、挨拶やインフォーマルな会話を継続的に行い、信頼関係を構築していくことが大事だと感じた。具体例として、Mock Conferenceを例に挙げたい。Mock Conferenceとは、教育や気候変動などの課題について国連機関や各国の大臣などがPanelistとして参加してプレゼンをする会議を模したものである。プレゼンテーションの人数は5-7人で時間は約50分となる。神戸大学では、マックス20分のプレゼンテーションを3-4人に分けて行なったのでそれと比べたら大変だったが教授と相談しながら準備を進め、チームメンバーと協力して無事に発表することができた。

3.事務室との連携

加えて、事務室とのコミュニケーションはとても大事だと感じた。高麗大学の事務室(Administration)は十分な予算が割り振られておらず、神戸大学のように留学生の担当をしてくれる人がいない。更に神戸大学と比べて、たくさんの学生を対応しなければならないので、キャパオーバーになっているように見える時がある。自身の経験から上手く事務手続きを終わらせるために大事なことは2つある。1つ目は、友人と情報共有を行うことだ。新しく出す必要がある書類がある時、高麗大学国際大学院ではHPに情報が記載されるが、頻繁に情報が更新(古い情報は削除されることも)されるので、自分1人だと見落としてしまう可能性がある。積極的に友達を作って情報の漏れがないように協力をする必要がある。2つ目は、分からないことは対面で聞くことだ。高麗の事務は1つの案件に複数の人が関わっているため、出した書類をもう一度出してくださいと連絡が来る時がある。その場合は、対面で確認すると「あ、出してたね」となって解決になることが多い。高麗大学の事務はかなり柔軟性が高いと(勝手に感じている)ので、分からないことや難しいことは相談することがとても大事だと感じた。また、口頭で会話をした後、議事録的に確認のメールを送ると証拠が残るので、何か情報のすれ違いがあった時に対応をしてもらいやすくなることに加え、結果的に事務の負担も減ることになるので一石二鳥だと考えている。

4.勉強室

高麗大学に来て驚いたことは、夜中になってもずっと勉強をしている人がいることだ。高麗大学は、24時間の勉強部屋が学部生と大学院生用の2つ存在しており、大学院生専用の勉強部屋は最大100人以上収容できる席数を確保している。また、シャワー室があるので泊まり込みで勉強が可能だ。驚いたことに、文系であっても、試験期間中でないとしても午前4時を過ぎても机に向かっている人はたくさんいる。さすが世界ランキング79位を記録する学校だけあるなと感じた。また、勉強室は、日本以上に音を出すことに敏感な印象を抱いている。そのためか、大学の近くのコピーショップも24時間営業で行われている。

5.失敗に寛容

高麗大学にいる学生と触れ合う中で感じることは、失敗に寛容ということだ。おそらく自分は学科の中で一番英語がうまく無いことを自負しているが、このような価値観に何度も救われている。そのため、失敗を恐れることが少なくなった。加えて、英語ができない分、勉強グループを作ってディスカッションをしたり資料や教授のアドバイスを共有しようというモチベーションが働き良好な関係を築くことができている。

<文=末田椋資>

当ライターの前の記事はこちら:韓国にあるDMZ(非武装地帯)と戦争記念館に行ってきた

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