NSCA-CPTとはどんな資格なのか?今回は私が保有しているパーソナルトレーナーの資格の紹介をします。
- NSCA-CPTの概要
- NSCA-CPTの試験内容
- 実際に取得した方法
- まとめ
1. NSCA-CPTの概要
資格の概要
NSCA-CPTはフィットネス業界で広く認知されているパーソナルトレーナーの資格です。NSCAは、『National Strength and Conditioning Association 』(全米エクササイズ&コンディショニング協会)、CPTは『Certified Personal Trainer』(認定パーソナルトレーナー)の略称です。
パーソナルトレーニングの専門知識を持つことを証明する資格で、クライアントに対して安全で効果的なトレーニングプランを提供できる能力を示します。老若男女問わず、初心者からアスリートまで指導することができます。
認定要件
- NSCAジャパンの会員であること。
- 満18歳以上であること。
- 高校卒業者または同等の学歴
- CPR/AEDの資格を保持していること
- NSCA―CPT認定試験に合格すること
NSCA-CPTの認定要件には、18歳以上であること、高校卒業以上の学歴を持つこと、CPR・AEDの資格を保持することが必要です。資格試験に合格してすべての要件を満たしたときに認定されます。
資格の維持
NSCA-CPT資格は、3年間の有効期限があります。資格を更新するには3年ごとに6.0 CEU(6単位)を取得する必要があります。定期的に教育イベントやセミナー、ワークショップなどを受講することが求められます。
2. NSCA-CPTの試験内容
試験内容
- 基礎的な生理学:筋肉の動き、エネルギーシステム、体力向上のメカニズム。
- トレーニングプログラム設計:クライアントの目標に基づいたプログラム作成の技術。
- クライアント評価:クライアントの体力レベルや姿勢、可動域などの評価方法。
- 栄養学の基礎:クライアントの健康目標をサポートするための基本的な栄養指導。
- 指導技術とリーダーシップ:効果的なトレーニング指導とモチベーションの引き出し方。
試験形式
- コンピュータベースの試験で、主に多肢選択式の問題が出題されます。
- 試験は140問の問題で構成され、合格するためには70%以上の正解が必要です。(155問が出題され、140問がスコア対象、15問が試験開発用でスコアに影響なし)
出題範囲
NSCA-CPTの試験は、主に以下の4つの分野で構成されています。
- クライアントに対する面談と評価 23%
- プログラムプランニング 32%
- エクササイズテクニック 31%
- 安全性、緊急時の手順、法的諸問題 14%
3. 資格取得へ向けた事前準備
事前準備
- 高校以上の卒業証明書の準備する
- NSCAジャパンの会員になる 年会費13,200円(学生は11,000円) 有効期限は1年間
- 公式テキストを購入する 11,880円 『NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第2版』
- 公式問題集を購入する 9900円 『NSCA-CPT受験用問題集セット』
- 試験対策問題集をメルカリで購入する 3980円
- 受験の申し込みをする 46,090円
資格取得へ向けて、学習を始める前に準備がいくつかあります。まずはじめに認定要件を確認し、高校か大学の卒業証明書を用意しましょう。18歳未満の方や、高校以上を卒業していない場合は、受験資格がありません。
次に、NSCAジャパンの会員になり、テキスト類を揃えましょう。これらは、NSCAの公式サイトから申し込みができますが、別途メルカリで販売されている問題集(以下:メルカリ問題集)も購入しましょう。後述しますが、基本的な学習はメルカリ問題集で進めることになります。
受験の申し込みも勉強開始前に済ませておくのがおすすめです。 出願手続き完了後、2週間以内にピアソンVUEから案内メールが届きます。案内に従って、試験会場(最寄りのテストセンター)と試験日の予約をします。
4. 学習の進め方
- まずはメルカリ問題集を解く
- 問題を解いたら、公式テキストを読む
- 最後に公式問題集を解く
まずは、公式テキストを読む前にメルカリ問題集を解きます。「問題を解く→参考書で確認」の流れで進めることが大切です。公式テキストを1ページ目から読み進めるのはおすすめできません。あまりにも量が膨大で、効率が悪すぎます(趣味で読むぶんには構いませんが…)。問題を解いていくうちに、解剖学や運動生理学、栄養学、心理学など必要な知識を押さえることができます。どの分野から始めても問題ありません。 本番では、トレーニングに関する映像を見て解答する問題が25~35問含まれます。NSCAの公式DVDや会員限定コンテンツを活用すると良いでしょう。
メルカリ問題集を5周ほど繰り返し、仕上げに公式問題集に解いたら合格ラインに届くと思います。私は、週に3~4回、1時間程度の勉強を続け、1か月程度の準備期間で無事試験に合格しました。試験終了後すぐに結果を受理できます。

独学での取得方法を紹介しましたが、トレーナー養成スクールで習得するのも一つの手段です。
正式に資格として認定されるには、試験合格の他にCPR/AED(心肺蘇生法とAEDを用いた救命講習)の資格を取得する必要があります。私は消防署の提供する「普通救命講習」を受講しました。
NSCA-CPTの資格を取得するには計画的な学習と試験対策が不可欠ですが、試験のそのものの難易度は高くありません。トレーナー活動をするうえで、実践的な知識を深めるための良い機会となります。自分のペースで勉強を進め、トレーナーとしてのスキルを高めていってください。資格取得後も継続的に学び続けることで、より多くの人々に貢献できるトレーナーになることができるでしょう。
<文=森 寛衆>
当ライターの前の記事はこちら:諦めるって悪いこと?
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