勉強法

授業の使い方①

どうも。蛯名です。

テストを終え、あとはレポート一本となり、なんとか3年生になれそうです。

テストってめんどくさいですよね。

単位は欲しいけど、そもそも普段真面目にノートとったりしても、自分は

「この中のどこがテストに出るんだ!多すぎるだろ!」

と半ギレして、授業中違うことをしてしまうことも多いです。

しかし、今回のテストで少し真面目に勉強してみたら学びがあったので、その気づきと、その学びをどう行動につなげるかを考えてみました。

僕のとっていた授業

今回は、学びのあったものに絞って紹介します。2つあります。日本外交論と日本政治史です。内容は、前者は近現代の外交を扱ったもので、後者は江戸時代の倒幕から開戦あたりまでの日本の内政についてでした。これは話の本筋から逸れるのですが、2つのテスト勉強を終えた時に、大学受験において日本史を選択していたこともあり、日本の歴史を総ざらいした感覚になりました。自分は他にも、グローバルヒストリーを扱うグローバル史、中南米史をとっていました。歴史というテーマを持って、科目登録をしたのは学びという観点ではよかったです。

はい。再びそれました。

話を戻します。

この授業から学んだことは「歴史の面白さ」です。

そして、これは教科書を読んでみて、感じました。

日本政治外交史 (放送大学教材)

↑こちら、日本史好きの方にはすごくおすすめです。放送大学出版なので、デザインはそこまでですが。

はじめに私の悲惨な出席状況を述べたのもこのためです。教科書をちゃんと読んでみるだけでも変わります。この教科書の面白さは、個人的には「各人の視点からの歴史」を学べる点にあります。例えば、僕はこれを読んで、西郷隆盛が好きになりました。なぜなら男気に溢れた彼の人柄が分かったことにより、それぞれの行動の理由に納得できたからです。せごどん(西郷隆盛の愛称)は、とにかく仲間である武士思いな男です。言ってしまえば、それしか考えていません。しかし、そこが愛らしい。この見方に従い、西郷隆盛の行動を見てみましょう。(かなり僕の主観も含まれておるので、ご笑覧いただけたら)

征韓論

侵略の始まりや、帝国主義の始まりという風に見られますが、違います。全然違う。そんなこと考えません。考えるのは、武士の活躍の場だけです。しかし、倒幕に成功し、国内で対抗勢力もない。だから国内にはないから海外に行っただけです。

私学校建設

征韓論を唱えるも、大久保・木戸につっぱねられたあと。戦争のプロである、西郷隆盛の再びクーデターを起こすための仕込みというような、見方もありますが、僕はただ武士のための居場所づくりだと思います。

西南戦争

これで実際クーデターを起こしたとも見れるんですが、勢力からほぼ反逆は不可能だったと言われています。しかし、なぜやったか。武士の仕事場作り、または武士が生き残る社会にするには捨て身ではあるけれどもこれ以外なかったのでしょう。相当な葛藤があったでしょう。

西郷隆盛。近代化が進む日本において、彼のやることは時が進むにつれて、自然に逆行して行きました。戦争のプロであるため、大久保・木戸の座を武力で奪おうとしていたなどと言われることはありましたが、僕はそんなこと全くないと思います。なぜなら、彼は木戸と友達だからです。国家規模の政治的な問題においてそんなことが理由になるのか。なるんです。西郷隆盛だから。事実として、木戸と西郷どん(せごどん)は友人関係にあったものの、倒幕後意見の違いから、疎遠になっていたと言われています。そして、西南戦争にもしかすると木戸のもとに攻めに行くかもしれないと手紙で伝えたというエピソードは有名ですよね。僕は涙が出てきます。僕はこの話をドラマ調で記述問題で書いてやりました。長期的な日本の未来を他国と比較して構想したり、政府内でポジショニングを考えたり器用な事はできない。しかし、そんなせごどんが大好きになりました。

語り過ぎてしまいました。僕もこんな仲間想いな男になりたいものです。いや、漢ですね。

それは、さておき、このように、この教科書を読んだことで、西郷隆盛視点で歴史を見られるようになりました。それがすごく面白いなと思ったんですよね。なぜなら、これは他のすべての歴史の登場人物に言えるから。原敬めっちゃ長期で物見てるーとか、大久保利通スーパーマンやんとか。

そんな話を誰かにしたくなりました。

日本外交論-現在を見れる

上の日本政治史は学びというより、趣味に近いような感想でしたが、この日本外交史はより社会的な視点を学べました。この科目を勉強して起こった変化は、「近現代史を学ぶことで現在の日本政治の現状を少し理解できた。それによって、さらに政治について知りたくなった。」ということです。

主な内容としては、戦前から現在に至るまでに日本はアジアとどのように共に歩んできたのかでした。そこに、アメリカが大きく関わっているよね。という。

一橋大学の韓国国籍の権 容奭(コン ヨンソク)教授が早稲田に来てくださっていました。日本に対しても、また早稲田に対しても客観的な立場から分析していて面白かったです。

今回は、テストのために読んでおくようにと言われた論文で酒井直樹氏の『ひきこもりの国民主義』があります。

ここで主に述べているのは、日本はいつまでも過去に成功した方法に固執するばかりで、現実に目を向けない姿をひきこもりに例えたものでした。

具体的には、血縁関係のある岸信介と安倍首相の相似点や、アメリカの占領方法の狡猾さなどが書かれています。

ぜひ気になる方は読んでみてください。

ここから、学んだのは今自分がテレビでたまにみる政治はバラエティなどの番組の一つなんかではなく、歴史の積み重ねの上にあるものであり、この先にあるものもある程度予想可能であるということです。

とにかく政治が身近になりました。

このことはすごく大きいと考えています。日本では政治や宗教といった話題を進んで話す人は多くないと感じます。

それは、思想的な部分を削ぎ落とした教科書を小中で使うなど理由はあると思いますが、グローバルな視点で見れば、自国のトップたちがどんなことを考えていて、何をしようとしてるかぐらいは知っておいて良いのではないかと思いました。

おっと。

話し過ぎました。

それでは、次の記事ではこの学びをどのように実際に行動に移していくのかを書いていきます。

〈文=早稲田大学 政治経済学部政治学科 2年 蛯名 健人 (note, Facebook,ライター自己紹介記事)