内向型とは、興味や関心が自分の内側に向かう気質のことをいいます。割合は諸説ありますが、2~3割程度と言われています。現代社会は、外向型の人が生きやすいように設計されているため、内向型の人は周囲との違いに戸惑い、生きづらさを感じてしまうことがあります。
本記事では、内向型が決して欠点ではないということをお伝えするとともに、内向型の人が少しでもラクに生きられるためのヒントを解説します。
目次
- 内向型とは?外向型との違い
- 内向型は生きづらい?
- 内向型の強み
- まとめ
1.内向型とは?外向型との違い
心理学者ユングが提唱した性格の分類に、「内向型(Introvert)」と「外向型(Extravert)」があります。これは、エネルギーの向きや物事の捉え方の違いがあるという考え方です。
■ 内向型の特徴
- 欲求が自分の内側に向かう
- 一人で考える時間や静かな環境を好む
- 深く考える、慎重に行動する傾向
- 周囲から「人付き合いが苦手」と誤解されがち
■ 外向型の特徴
- 興味が外の世界に向かう
- 人と話すことからエネルギーを得る
- 活発で社交的に見られることが多い
内向型は、興味や関心が自分の内部に向かうため、一人で考える時間や静かな環境を好む傾向があります。人との関わりが少なく見えることから、誤って「コミュニケーションが苦手」と評価されることも少なくありません。
一方、外向型は、興味が外に向かい、人と話すことや新しい経験からエネルギーを得るタイプです。
両者の最も大きな違いは、人と関わることで「疲れるか」「元気になるか」という点にあります。もちろん、内向型でも社交的な人はいますし、外向型でも繊細な人はいます。あくまで“気質の傾向”として捉えてください。
2.内向型は生きづらい?
内向型・外向型に優劣はなく、どちらもただの「気質の違い」です。それでも内向型の人が生きづらさを感じるのは、社会全体が「外向型的であること」を良しとする風潮にあるからです。
たとえば…
- 子どもの頃、「もっと社交的になりなさい」と言われた
- 授業や職場で積極的な発言が求められる
- 「黙っている=やる気がない」と受け取られた
このように、学校や会社で、社交的に振る舞うことが求められ「外向的が優れている」という価値観のもと過ごしていたら、生きづらさを感じるのも仕方ありません。
その“生きづらさ”の正体に気づき、無理に合わせるのではなく、自分に合った環境や働き方を見つけていくことが、ラクに生きる第一歩になります。
3.内向型の強み
内向型には、外向型にはないたくさんの強みがあります。
① 1対1の深いコミュニケーションが得意
大人数の場よりも1対1や少人数での関係において強みが発揮されます。相手の話を丁寧に聞いたり、深い関係を築くのが得意です。
② コツコツとスキルアップできる
一人で集中して取り組むことが苦にならないため、継続的な努力や専門性の高いスキルを磨くことに向いています。
③ 物事を深く考える力がある
内向的な性格を活かして、物事を多角的に捉えたり、本質を見極める力に優れています。
④ 感受性が高く、共感力がある
他人の感情に敏感で、相手の気持ちを汲み取ることが得意です。そのため、サポート役として信頼されやすい傾向があります。
4.まとめ
内向型であることを、無理に直す必要はありません。
生きづらさを感じるのは、「劣っているから」ではなく、「外向型的な環境に無理して適応しようとしているから」です。
自分のペース、自分の強みを活かせる環境を見つけて、少しずつ自分に合った生き方を見つけていきましょう。
<文=森 寛衆>
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