勉強法

授業の使い方②

蛯名です。

前回の記事、「授業の使い方①」に続けて、

二つの科目において、学んだことをまとめて、それをどう行動に変えていくか書いていきます。

日本政治史

学んだことは二つあります。一つ目は歴史の面白さです。僕はこの授業で学ぶ前は、歴史について、悪いイメージは持っていなかったものの、そこまで好きではありませんでした。高校の時に勉強していたのは受験のためですし、早稲田の日本史は難しいのでストーリーを用いて学んではいましたが、それで素直に面白いとは思っていませんでした。しかし、今回、その蓄積の上に、より深い因果関係やそれぞれの人の生まれや、首相になる前にどのようなことをしていたかなど付加的な情報が加わりました。そうしてみたら、読みながらなるほどと声が出ました。例えば、原敬は大学令や大大阪と呼ばれるほど都市開発を進めたとして有名ですが、それは彼のバランサーとしての才能なんですよね。それは首相になる前にも発揮されていて、伊藤博文の副相としてさまざまな根回しに奔走していたんですよね。二つ目は各人の視点に立つ面白さです。それは前の記事で詳しく書いたので読んでみてください。

どう行動に移すか

・どこかで日本史を教える。

僕は、この教科書を読み勉強する中ですごくこの内容を誰かに伝えたくなりました。ぼくにとって、勉強内容そのものを教えたくなったのは初めてでした。なぜなら、僕は以前に大学受験塾で働いていました。そこは、勉強そのものではなく、勉強法を教える塾でした。なぜそのようなやり方をとるかというと、効率がいいからです。実際に、その塾で働く前に個別指導塾で勉強を教えていたのですが、その時は勉強法を教えた方が効率が良いと感じてやめてしまいました。そんな自分が、効率云々ではなくただ面白いから人に伝えたくなりました。どこでやるか?と考えたのですが、大学4年の秋学期は時間があると思うのですが、そこで普通に塾で働いても良いし、フリースクールも面白いなと思いました。

・早稲田政経志望の受験生に向けたYouTubeチャンネルをやること。

理由は三つあります。一つ目は、某塾で働いている日本史大好きな子とこの授業をとっていたからです。彼はもともと現代史が好きだと言っていて、今回もA +をとるぞと意気込んでいました。二つ目は、早稲田の政経は現代史をかなり深く問われるからです。今回の授業の勉強が面白かった理由に受験知識との融合は上に書きました。そのように、大学で専門的にやるくらい、深い因果関係を問われます。受験生時代に読みたかったなぁ、教科書を読みながら思いました。そして、どうせ発信するなら必要としてる人に届けたいと考えました。三つ目は時期です。上に続いて、受験生に伝えるという話で、現在執筆時は1月末なのですが、この時期辺りからは正味暗記科目の社会、特に日本史では授業でやるのが遅い現代史をやることになります。だから今から動画を作っても届くのではないかと。

しかし、受験業界に詳しい友達から衝撃のニュースが伝わります。それは、来年から政経の受験に日本史が使えなくなるのです。

なんだか自分のアイデンティティが否定されたような気がしました。笑

それでも、今年の2月では受ける人はいるわけで。やることは可能なのですが、考え中です。

西郷どんを見る・読む

この理由は単純ですね。興味があるからです。笑 さらには僕は趣味を増やすのが好きなので嬉しいです。西郷どんだけでなく、色々な大河小説を読んだりしたいです。また、司馬遼太郎の本も読みたいです。僕は、ずっと映像を使って歴史の授業をしたらいいのにと思っていたのですが、実際にできるのかを考えながらドラマは見ようと思います。

日本外交論

この授業で学び、変化した点は政治というものへの考え方です。以前は、政治というと、自分にはあまり関係のないことであり、パフォーマンス的なものが多そうという感覚でした。しかし、この授業の後は、政治も日本の歴史の積み重ねの結果であること、その構造を探るのは面白いということがわかりました。そして、その歴史に自分は投票という行動で関与しているのだと思いました。それと同時に、もっと政治学の面白さを伝えて、国民、特に若者の政治へな関心を高めていくことに少しでも寄与していけたらと思っています。

どう行動に移すか

二つあります。一つは、選挙に行くこと。行く前にしっかりと情報収集をすることです。二つ目は、日本人の政治的関心が高まるためにどんなに小さくても将来的に活動をすることです。今考えているのは、政治学カフェというのをやりたいです。その中で、一つ目の目標は政治についてのカジュアルな議論をする場を作ることです。たとえば、宗教と関わりがありそう、金権政治のイメージがあるとか。そういったものを、吐き出しつつ、日本の政治がどのように移り変わってきたのか、上記した日本政治史の内容に近い形で歴史をみんなで、学びたいです。なぜなら、歴史を学ぶことで時間軸を長く持って、政治というものを認識できるからです。自分が政治が日々のテレビの中で「いま」起きていることだと思っていたのが、少なくとも数百年間のストーリーのあるものだとわかり、さらにそれによって、その歴史の中に自分が参加しているという感覚を持てるようになったからです。次に、政治学者の方の解釈を借りて、現在の政治を分析したいです。解釈を借りるという言葉を借りて、分析することで二つのメリットがあると思います。一つ目全ては解釈の問題であると認識することで、政治的な意見を持ちやすくなる。二つ目は、解釈をめがねのように使うことで、分析することの楽しさを知れるからです。

まとめ

どうだったでしょうか。これらの記事から伝えたいのは、僕の好みではなく、めんどくさい授業を何か先の行動に結びつけると、同じテストも見方が変わるということです。どうせだったら、絶対やらないといけないテストを、少しの工夫でうまく使ってみてください。

〈文=早稲田大学 政治経済学部政治学科 2年 蛯名 健人 (noteFacebook,ライター自己紹介記事)