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「教えてもらいたい人」と「教えてもらいたくない人」

株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。

22卒向けの就職支援をする中で、大学生と話しをする機会が多くあります。

こちらは就職支援という形で、何かしら有益な情報提供を就活生にしたいと考えています。また、当社のことを活用している大学生は、当社から何かしらの有益な情報を得たいと考えています。

そういった前提であっても本質的には、人は「教えてもらいたい人」と「教えてもらいたくない人」に分かれると感じます。

「教えてもらいたい人」は、こちらからの情報提供を受けて、さらに細かい情報、詳細なケース、自分はどうしたら良いか、などアドバイスを求めてきます。おそらく誰かに正解に近いものを教えてもらいたいのだと思います。頼られるのはとても嬉しいのですが、実際には個々人で人生の目的や就活の目標が違うので、一律にこうした方が良いですよ。と教えることはできません。

あくまで、こういう希望だとこういうケースがある。といった例として、情報提供を行うことになります。

関係性もどちらかというと上下関係で対応してくることが多いです。(こちらを上に置いて、教えて欲しいという形での関係性になりやすいです。)

「教えてもらいたくない人」は、こちらからの情報提供を受けて、それをあくまで一つの情報と捉えて、自身で選択をしていく人達です。こちらからするとせっかく情報提供をしているのに、あまり感謝されていないような気がしてちょっと残念な気持ちになります。ただ、特定の人に教えてもらおうとするのではなく、複数の情報源から自分が正しいと思う情報を選択して、自身で就活方法を選択していく形で頼もしくもあります。

関係性はフラットで対応してくることが多いです。

どちらが良いということは無いと思いますが、就職活動に限らず、これだけ世の中に情報が溢れていると、特定の情報を信じるのではなく、複数の情報元から自身の価値観を踏まえて、情報を選択し、自身の選択を決めて行かれた方が生きやすいのではないかと思います。

「教えてもらいたい人」と「教えてもらいたくない人」という形で情報を受ける側に限定して書きましたが、情報提供する側も同様に「教えたい人」と「教えたくない人」がいます。

「教えたい人」は、上下関係で情報提供をしたがる傾向にありますし、自身の考えを正しいものとして他者に伝えたいと考えている人が多いです。特定の「教えてもらいたい人」には、とても感謝されると思いますが、フラットな視点で情報を取捨選択する観点は、情報提供する人に持たせづらいのではないかと思います。

「教えたくない人」は、フラットな関係で情報提供をしたがる(もしくはそもそも他者に何か情報提供することを嫌がる)傾向にあります。自身の考えを多くの意見のうちの1つの意見として他者に伝えたいと考えている人が多いです。そのため、一見、情報に自信がなかったり、不確かに見えたりします。ただ、それは、1つの意見が必ず正しいわけではない、という考えに基づいています。

「教えたい人」には「教えてもらいたい人」が合うし、「教えたくない人」には「教えてもらいたくない人」が合うのだと思います。「教えたい人」と「教えてもらいたくない人」の組み合わせだと、意見の押し付けがましさを感じるかもしれませんし、「教えたくない人」と「教えてもらいたい人」の組み合わせだと、意見の頼りなさを感じるかもしれません。

自分が情報を取得している人が、どのタイプなのか知っておくことは、心地よい情報取得をするために必要なことだと思います。また、併せて自身が情報を提供している人が、どのタイプが知っておくことも同様に、心地よい関係を作るためには必要になると思います。

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉

株式会社シグマライズでは、23卒向けに「就職支援コミュニティ【α】」というLINEのオープンチャットにて就活生の支援を行っています。22卒のコミュニティ参加者にもサポーターとしてコミュニティに残ってもらっていますので先輩に相談することも可能です。

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