哲学

目的と目標を混合してはいけない

株式会社シグマライズの斎藤です。

大学生の就職支援をする中で、目的と目標を混合している方が多いと感じます。

特定の企業に入ることを「目標」にして、就職活動に臨むわけですが、もしその企業に採用されなかったとしても自分の「人生の目的」が達成できないわけではないです。

特定の企業に入ることを「目標」にすることは、「人生の目的」を達成するための「手段」に過ぎません。

明確に自分の「人生の目的」を表現できなくても構いません。ぼんやりとでも「こういった人生がいいな~」というものを達成するための手段として、「目標」を設定していると考えると良いと思います。

就職活動の前の大きなライフイベントとしては、「受験」があると思いますが、「受験」も同様に、希望の大学に受からなかったからといって、自分の「人生の目的」が達成できないわけではありません。ただ、「目標」の大学に受からなかっただけなので、その時点で違う「手段」を探せば良いことになります。

自分で立てた「目標」を「目的」と混合するのではなく、「目標」を設定することは「手段」の一つだと考えると他の選択肢も見えてきます。

「目標」の大学に入れなかったり、「目標」の企業に就職できないことを、過度に気にされたり、それで自分自身を苦しめてしまっている方も多くいると思いますが、誰もが、どこかの地点で、何かしら、自分で立てた「目標」が達成できない時は来るものです。

100人でじゃんけん大会をして、勝った人同士で、じゃんけんをしていったら、最終的にはじゃんけんに勝ち続けた1人の勝者と、その他99人の敗者が発生するのと同じように、誰もがどこかで自分の思った通りにいかない経験をします。(そして、勝者の1人も他のどこかでは敗者になります。)

じゃんけんで負けたって大したことが無い、と思うように、自分で立てた「目標」が達成できなかったとしても大したことが無い、と思い「人生の目的」を達成するための他の「目標」を立てて取り組むと良いと思います。

大学生から見た大人の人達(親や先輩など)も皆、どこかのタイミングでは何かしら敗者になる経験をしています。それを乗り越えて日々の生活や仕事を行っていて、みんなそこそこ幸せを感じて生きています。

「目的」と「目標」を混合せずに、「目標」が達成できなくても「目的」を達成する「手段」はたくさんあるであろうことを忘れずに、行動を選択されると良いです。

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉

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