株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。
日本人は勤勉だ。というイメージを多くの人が持っていると思います。私自身も日本人は真面目で勤勉な人が多いのだろうなぁ。と感じています。
ただ、真面目に勉強しているのは就職するまでで、就職をすると勉強する人が他国と比べて少なくなってしまうようです。
パーソル総合研究所の昨年の調査情報が以下のURLから見ることができます。
https://rc.persol-group.co.jp/news/201908270001.html
調査結果から、
「勤務先以外での学習や自己啓発活動」について、日本は「特に何もおこなっていない」が46.3%で、14の国・地域で最も高い。2位のニュージーランドと比べて24.2ポイントも差があり、断トツで自己研鑽していない。
ということが分かったということです。
この調査結果から、考えたこととして、日本人は与えられた勉強や課題をこなすことには勤勉だけれども、何か自発的に勉強をしたり、課題を探したりするのは苦手な人が多いのではないか。と考えました。
高度経済成長と共に、終身雇用、年功序列の制度が普及し、成果や能力に関係なく、一律に賃金が上昇していった時代があった。ことがこういった国民性を生んだ背景にあると思います。
その時代には、会社から与えられた仕事を行っていれば良かったのだと思いますし、同じ仕事を繰り返すことに価値があったのだと思います。そのため、新しい仕事を生む出すために、自己啓発に時間を使ったりすることは、多くの人にとってさほど意味が無いことだったのだと思います。むしろ、自己啓発をして自身の能力を上げたとしても、終身雇用、年功序列という人事制度の中では、評価される機会は少なかったことと予想できます。
また、パーソル総合研究所の調査結果を見ると、今現在でも同様の価値観で働いている方が多くいること分かります。
ただ、調査結果にあるように、他国と比べて明らかに「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を行っている人が少ない状況はじょじょに是正されていくことが考えらます。
どのように状況が変わっていくかというと「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を行う従業員が、会社により評価されるようになる。という形で変わっていくことになるでしょう。
より高い評価を求める人達が「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を始めることで、そういった活動をしない人との評価の格差が広がっていくことが考えられます。
また、会社が適切な教育制度を持っていないことに不満を言う社員より、足りない部分は自発的に学習する社員が増えてくることになり、社内で大きな価値観のギャップが生まれると思います。
会社が適切な教育制度を持っていないことに不満を言う社員は、もし、適切な教育制度が整備されたら、自身を含めた多くの社員が同じ能力を持つようになるため、評価に差が出なくなるという事実に気づいていないように思います。
会社が適切な教育制度を持っていないことに気づいた社員が、自発的に学習をして、能力を得て初めて、社内での能力格差が生まれて、構造的に評価に差がでることになるはずです。
その仕組みに気づいている方は、「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を行い、気づいていない方、気づいていても会社に評価されることに価値を見出していない方は、変わらず「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を行わないでしょう。
あなたは「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を重要なことだと思いますか?
もし思うのだとしたら、どんな企画でどんな「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を行いますか?それによって何が変わると思いますか?
これからの働き方を考える上で「勤務先以外での学習や自己啓発活動」の重要度はより増していくことは間違いないと思います。
〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉
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