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志望動機って重要なの?応募書類に志望動機を書く時のポイント

履歴書やエントリーシートには、いろいろな記載項目がありますが、そのなかで企業が最も重視しているのは「志望動機」の内容です。では、なぜ企業は志望動機は重視しているのでしょうか?

この記事では、志望動機の重要性や志望動機を書く際のポイント、書類選考に通らない志望動機のNG例を紹介します。

目次

  1. 志望動機はなぜ重要?
  2. 志望動機を書く際のポイント
  3. 志望動機のNG例
  4. まとめ

1.志望動機はなぜ重要?

「志望動機」とは、応募した企業になぜ働きたいかの理由です。エントリーシートや履歴書などの応募書類には、必ず志望動機の記載欄があり、企業の採用担当者が書類選考を行う際には、最も重視している項目です。では、なぜ志望動機が重要なのでしょうか。

・なぜ自社に応募したのか理由を知るため

企業の採用担当者は、「なぜ他社ではなく自社に応募したのか」「応募した企業の中で、自社の志望順位が高いのかどうか」を知りたいと思っています。応募者の志望度が低い場合には、内定を出したとしても他社を選んで辞退される可能性が大きくなります。入社前に辞退されれば、それまでの採用業務に費やした時間やコストが無駄になってしまいます。また、志望度が低い応募者が例え入社したとしても、入社後に活躍することはあまり期待できません。

・自社のニーズにマッチしているか確認するため

志望動機は、応募者が企業についてどのくらい理解しているかを確認することも目的としています。企業についての理解が不十分であれば、自社がどのような人材を求めているのかを確認せずに応募している可能性があります。また、入社後に「こんなはずじゃなかった」という具合に、ミスマッチを感じて早期離職してしまうことも考えられます。

・入社後にどのような仕事をしたいのか知るため

企業は、採用したら早期離職せずに長く働いてくれる人を求めています。人材を採用するには時間やコストがかかりますが、入社後の育成にも時間とコストが必要です。企業に貢献する前に離職した場合には、これらが全て無駄となります。入社後にどのような仕事がしたいのか希望を述べることができる応募者は、長期的なビジョンを持っているため早期離職のリスクが低いといえます。また、どのような仕事をしたいのか確認することで、入社後の配属の参考にもできます。

2.志望動機を書く際のポイント

履歴書やエントリーシートなど応募書類に志望動機を書く際には、前章で解説した企業が知りたいこと確認したいことを伝える必要があります。

・どうしてその企業に入社したいのか

志望動機では、どうして他社ではなくその企業に入社したいのかを伝えましょう。そのためには、応募企業についてしっかりと研究をして、企業の特徴や魅力について把握して、それを志望動機に落とし込むことが必要です。また、その企業にしか当てはまらないような志望動機にすることも大切です。他の企業にも使えるような志望動機では、入社したいという熱意が伝わりません。

・自分の将来のビジョンと志望動機を結びつける

企業の採用担当者は、入社後のミスマッチを防ぐために、応募者が思い描いているキャリアプランが、自社で実現できるかをチェックしています。いくら優秀な人材でも、キャリアプランが叶わなければ、将来的に退職してしまう可能性があるからです。また、5年後、10年後の目標や成りたい自分の将来像を志望動機に結びつけることで、採用担当者は、入社後のことまでしっかりと考えた上で応募していると判断します。

・入社後の抱負を伝える

企業が求める人材は、ひと言でいうと企業に貢献できる人です。いくら能力が高くてもモチベーションが低ければ、企業で活躍することは難しいでしょう。入社したらどのような仕事がしたいか、それによって企業に対してどのような貢献ができるのかを伝えましょう。

3.志望動機のNG例

応募書類では志望動機が最も重視されます。志望動機の内容が良くなければ、書類選考を通過することはできません。では、志望動機で書いてはいけないNG例も紹介しましょう。

・他社にも当てはまるような動機

前章で志望動機のポイントとして「どうしてその企業に入社したいのか」を挙げました。他社にも当てはまるような志望動機では、採用担当者は「うちの会社でなくても良いのでは?」「他の企業で使った志望動機を使いまわしてるのでは?」と思ってしまいます。また、応募企業の魅力や特徴を伝えられない場合には、しっかりと企業研究をしていないと判断されかねません。

・給与や制度など待遇面

確かに給与や福利厚生などの待遇は、応募企業を選ぶ際の重要な項目です。しかし、それだけを志望動機として強調しすぎると、採用担当者にあまり良いイメージを与えないばかりか、もし将来、条件の良い他の企業の求人があった場合、転職してしまうのではないかと不安に感じさせてしまいます。

・学びたい、成長したいという姿勢

教育研修制度が整っている企業であっても、企業が求めているのは自ら学ぶ姿勢を持った人材です。あまり受動的に「学びたい」「成長したい」と伝えると、積極性に欠けるイメージを与える可能性があります。学びたい、成長したいという姿勢を伝えるのは構いませんが、企業は学校ではありません。学んだ結果として、企業に対してどのような貢献をしたいのかも付け加えましょう。

・勤務地や職種だけの志望動機

勤務地や職種も応募企業を決める重要な内容ですが、企業から見ると「その企業で働きたい」という理由にはなりません。勤務地や職種だけを志望動機にすると、「同業他社でも良いのでは」との印象を持たれてしまいます。

4.まとめ

今回は、志望動機を書く際のポイントとNG例について紹介しました。志望動機は書類選考はもちろん面接試験でも重視されます。志望動機では、応募企業にぜひ入社したいという意欲と熱意を伝えることが大切です。企業に評価されるのは、入社することで自分の将来のビジョンを実現できるという志望動機です。まずは、しっかりと企業研究を行って応募企業について理解しましょう。

<文=田口 忠臣>

当ライターの前の記事はこちら:エントリーシートに「長所」「短所」を書く時のポイントと記載例

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