就職活動をする中で誰しもが必ず経験をする”面接”ですが、面接の選考を通る人もいれば残念ながら落ちてしまう人もいます。その結果の違いには明確な理由があり、運が良いから通る。運が悪いから落ちる。なんてことはありません。
面接の選考が通る理由としてはただ一つ、”面接官からの印象が良い”からです。印象が良いと言っても、決して容姿の良し悪しで決まるということはありません。どんな人でも面接官に良い印象を持ってもらうことは可能なのです。そのコツさえ掴んでしまえば、ほとんどの面接で好印象を持ってもらえるでしょう。
今回は、そんな面接の時に、「面接官に良い印象を持ってもらえるための話し方」についていくつかご紹介していきます。
目次
- 話し方
- 質問への回答の仕方
- ネガティブな質問ばかりしない
- リアクションをしっかり取る
- 最後に
1.話し方
・声をほどよく大きめに
企業が新卒入社の従業員に求める要素の一つとして、その若さを欲している企業が多いでしょう。勤続年数が長ければ長いほど会社に慣れてしまい、活気が薄れてしまう方がほとんどです。そんなところに元気の良い新入社員が入ることで社内の雰囲気を変えることもできるのです。しかし、ただ声がでかければ良いというわけではなく、面接官との距離や面接をしている場所に適した声の大きさで話す必要があります。
・もごもご話さずにハキハキ発言する
声を大きくする理由としては、面接官に聞こえやすくするだけでなく、自分の発言に対して自信があるというアピールにもなるのです。人は無意識のうちに自信のある発言をする際には声が大きくなり、自信がない発言では声が小さくなってしまいます。また、口を大きく開かなければ声がこもって聞こえづらくもなってしまいます。
面接官からすれば、自分の発言に自信が無い人よりも自信があってハキハキと話す人の方が話していて気持ちが良くなるのです。そのため、面接云々を抜きにして「この人と話していると気持ちがいい」と思ってもらうことで好印象を持ってもらえます。
2.質問への回答の仕方
・1の質問に対して3で返す
面接の際には必ず面接官からの質問が来ますが、その時に質問された内容にただ回答するだけではただのアンケートと同じになってしまいます。また、皆さんも「1の質問に対して10で返す」というような言葉を聞いたことがないでしょうか。1の質問に対して相手が求めている以上の情報を付けて返答するというのは好印象を持ってもらうことがありますが、面接の時に関しては10で返してしまうと言葉が多すぎで、結果的に何を言いたいのかがわかりづらくなってしまうことがあるので注意が必要です。
・ありきたりな回答をしない
面接時にマイナスな印象を受けないように、ありきたりで無難な回答をする方がいますが、面接において無難な回答をするのは他の就活生との差別化ができずに、むしろマイナスな印象を与えてしまうこともあります。そのため、自身の事を伝えるときには、必ず自分の言葉で伝える必要があります。
3.ネガティブな質問ばかりしない
・休みはしっかりもらえるのか、残業は少ないのか
就職活動を行う際の企業選びとして、誰しもがブラック企業にだけは入りたくないと思うでしょう。そのため、事前にしっかりと休みを貰えるのかなどを確認したい方がほとんどだと思います。もちろんホワイト企業に入社することは非常に重要なことであり、質問しておくのは大事なことです。しかし、企業側からすれば、そのような休みや残業に関する質問ばかりされてしまうと仕事に対しての意欲が低いと感じてしまいます。
・あまり結果が出ていない社員に関する質問
自身が入社してからのイメージ像として、既に入社している既存社員の状況を気にする人がほとんどですが、その際の質問として、「結果が出ていない人はどのくらいの割合がいますか?」や「低い人でも年収はどのくらいもらっていますか?」などといったマイナスな質問をしてしまうと、「この人は結果を出すことは想定していないのか」と思われてしまうことがあり、マイナスに捉えられてしまうことが多いです。
4.選考リアクションをしっかり取る
・質問に対して回答をしてもらった時
面接では話すことを意識しすぎるあまり、面接官の話に対してのリアクションを意識できていないケースが多々あります。相手と会話をする上で適切なコミュニケーションを取るには”話し方”よりも”聞き方”が重要となります。
・相槌を打つ
先ほども記述したよう、話をする上での聞き方というのは非常に重要なことであり、相手が話し終えた後のリアクションだけでなく、話している途中の相槌も非常に重要となります。相槌を打たないと、相手からすれば話を聞いているのかがわからずに、コミュニケーションが取れていると感じることができないのです。
5.最後に
・自分が面接官の立場に立つ
ここまでで面接の際に好印象を与える話し方についてご紹介してきましたが、すべてに共通して言えるのは、“面接官の立場に立って考える”という点です。面接官も同じ人間なので、人の好き嫌いがあり、話をしていて楽しいと感じる人がいれば、楽しくないと感じる人がいるのも当然と言えるでしょう。そのため、いかに相手が自分と話をしていて楽しく感じれるように会話を進めるかという点が重要になるのです。
<文=西山 和宏>
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