日常

半径5メートルとは?

目次

  1. 半径5メートルとは
  2. 大学院生活の時間管理
  3. 大学院生活を通じて身についたこと
  4. 大学院生活を通じて気づいた感情の変化

1.半径5メートルとは?

近年、グローバル化が進み、新しい視点の獲得や多角的な視点を持つことが強調されている。その上で、半径5メートルはとても有効である。半径5メートルとは、NHKの記者が身の回りの出来事・感じたことをまとめ、それをトレンドとして取り上げる活動のことを指す。2021年には芳根京子主演でドラマ化がされている。本稿では、NHKの情報番組、あさイチで取り上げられた内容をもとに、半径5メートルを作成した。今回のテーマは大学院生活を基に、半径5メートルを執筆した。

2.大学院生活の時間管理

秋学期は、単位を取りすぎた。具体的には、聴講諸々含め、4つゼミを掛け持ちし合計31単位も取ってしまった。もちろん人によるだろうが、大学院の講義は学部の講義と比べ1つあたりの講義の負荷が大きい。そのため、1月にプレゼンテーションが6つ集中するなど、忙しい毎日を送るようになってしまった。来学期は、取る科目を減らして、修士論文に集中して取り組みたいと感じた。

しかし、忙しい中でも学んだことがあった。具体的には、効率が求められる中でどうやって時間を短くするか常に考えるようになったことだ。例えば、借りたい本が少し離れた学部にある時、すぐ行くのではなくて近い図書館の取り置きサービスを利用するとか、メールを送る時に1人で悩むのではなく、ChatGPTに添削してすぐ送る、バスの待ち時間をできる限り短くできるよう時刻表を見ながら家を出る時間を考えるなど、日常の中の無駄を削ぐように工夫した。

時間節約を意識していく中で発見したことは、“たくさんの人とコミュニケーションをとる”ことが最大の時間節約になるということだ。良く学び良く遊べということわざがあるが、時間節約の観点から解釈すると、遊ぶことによって先輩や友達との信頼関係が強くなり、困った時に助けてもらいやすくなるということだ。私のケースでは、春学期は”人に相談”ということに進んで取り組まなかったが、秋学期から留学生や先輩と交流を増やし、たくさんコミュニケーションを取ることによって相談しやすくなり、5時間悩んで解決しなかったものが助けてもらうことによって5分で解決するなど大幅に作業の効率が良くなった。

ただ、助けて貰いすぎて申し訳なくなる時もある。最低限のことをchatGPT(AI)やネットで調べてから質問することを意識しているが、”分からないことが分からない”とき、検索ワードが中々引っかからない時があり、先輩に伺う時、ここの分野の知識があれば調べたいことに到達できるのに、調べられないなぁというもどかしさを感じたり、私より忙しいのに時間を割いてくれる先輩のことを考えると罪悪感を感じる。だからこそ、相談や質問に乗ってくれた先輩には常に感謝の気持ちを伝えることは欠かさない。そして、後輩ができた際には、先輩にお世話になった分、少しでも還元できたらなと思うし、”分からないことが分からない”というもどかしさを感じた身としては、後輩に対してなんでも聞いてください、分からなかったら何回でも聞き直してくださいというスタンスを取りたいと思う。

3.大学院生活を通じて身についたこと

秋学期は、質問の仕方について学んだのが大きかった。今までは、いろいろな先輩に話を聞きすぎて、どちらを取り入れるかの取捨選択ができずにということが多かった。しかし、先生から研究する地域、テーマ、教育段階について共通項が多い先輩に相談するのがbetterとの示唆を得た。このおかげで、誰に質問をすれば聞きたかったこと、悩んでいることが解消するか少しわかるようになった。 また、就職活動をする上で気づいたことは、OutputとOutcomeの違いだ。就職面接で200人の代表をやりました。学生団体の代表をやりました。といった言説は落とされるという話はよく聞くが、これはoutputに過ぎないということを理解した。200人をまとめたのは、おおすごいねとはなるが、その過程で何を学んだかが大事ということが大事なのかなと今更ながら考えた。

4. 大学院生活を通じて気づいた感情の変化

最近、人に冷たく接しているように感じるようになった。院に入って、端的に結果を示し、批評するということを繰り返しているうちに、日常生活でそっけなさに関して親や祖父に注意されることが多くなった。中学の親友からも会話の返信をスタンプで返すのはそっけないと言われた。心当たりはありありで、忙しいことを言い訳に、そっけない返信が増えたような気がした。 上のようなことを指摘してくれる人は、関係が近い人であったり、利害関係のない先生だったりする。腹を決めてズバッと言ってくれる人の存在はとても尊いものだと常に思う。

【参考等】

NHKあさイチ「永作博美さんと考える “半径5メートル”そのモヤモヤを見逃すな」2021年6月2日放送

<文=末田椋資>

当ライターの前の記事はこちら:ラオスにおける学習危機問題

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