2021年になり、就職活動を本格的に始める方も増えてきたのではないでしょうか?
就職活動を始めるにあたり、まず取り組んだ方が良いこととして挙げられるのが、「自己分析」です。自己分析の本を読んで取り組んだり、自己分析ができるサイトを活用して取り組んだり、また、自身の過去を振り返ってモチベーショングラフを書いてみたり、「自己分析」を行うための手段は、世の中に情報としていろいろ出ています。
就職活動の基本とされている「自己分析」ですが、何のために「自己分析」をするのか明確に答えられる就活生は少ないように思います。
目的を明確にせずに、目的を達成する一つの手段に過ぎない「自己分析」を行ってもあまり意味はありません。
なので、今回は、これから「自己分析」を行おうと考えている就活性向けに「自己分析を行う目的」について説明したいと思います。
1.自己分析の2つの目的
就職活動において、自己分析を行う目的は大きくわけて以下の2つあります。
- 企業探し
- 自分探し
①企業探しとは、簡単に言うと自分が働きたいと思える企業を探すことです。企業探しを目的とした自己分析のゴールは、実際にインターンや選考を受ける企業を限定することです。
仮に40社の企業の選考に応募しようと目標を立てるのであれば、40社の社名がリストとして挙げられている必要があります。
そして、自分が働きたいと思える企業を探すためには、「自己分析」を行って、自分が本当に仕事としてやりたいことや希望する労働条件、もしくは、仕事として許容できる範囲を明確にする必要が出てきます。
一番行きたい会社は多くの人が見つける事ができますが、一番行きたいわけではないが、一番行きたい会社の選考に落ちてしまった場合に、働いても良いと思える会社を探すのは大変なことが多いです。
中には、仮に受かったとしても絶対にその会社では働きたくないと思える会社もあるはずです。
「自己分析」を行って明確にするのは、どこからどこまでの企業であれば、その会社で働くことを許容できるか、という企業選びの条件になります。
②自分探しとは、簡単に言うと自分自身が持っている能力を明確にすることです。自分探しを目的とした自己分析のゴールは、自分の過去の経験や今の価値観を言語化し、自身の能力を他人に表現できるようにすることです。
自分探しを目的とした「自己分析」は、いわゆる選考対策、面接対策としての性質を持ちます。自分自身の言葉で自分の能力を、書いたり、話したりする中で表現できたら、もしくは、過去の経験を元に説得力を持つ自己PRができたら、選考は有利になります。
当然、自分の能力を適切にプレゼンするためには、自分の強みや弱み、好きや嫌いを知っていた方が良いです。自分自身のことを正確に知っていないと、企業からの評価が最大になるように自身を表現することは難しいはずです。
「自己分析」を行って明確にするのは、自身の能力や過去の経験のどの部分を強調すれば、企業に評価を受けやすいか、もしくは、言わなくても良い部分はどこか、という点になります。
2.目的を踏まえた自己分析のススメ
1.で自己分析の2つの目的について書きました。
①企業探しと②自分探し、実際に「自己分析」を行う際には、どちらの目的を強く達成するために取り組むのかを意識して行った方が良いと思います。
目的を明確にせずに「自己分析」を行うと、ただ自分のことを良く知るために行うことになり、際限無く取り組めてしまいます。目的を明確にすると、目的を達成する程度「自己分析」を行うことになるので、際限無く「自己分析」に取り組むことは少なくなるはずです。
今回は「自己分析」の目的について説明いたしました。
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〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉
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