その他

実現可能性を高める計画の立て方

目次

  1. 何かを成し遂げるには計画が必要だ
  2. ビジョン・目標を立てる
  3. 必要な勉強時間を把握しやるべきことをリスト化する
  4. 使用する教材を決める
  5. 勉強計画を立案する
  6. 定期的に勉強計画を見直す

1.何かを成し遂げるには計画が必要だ

何か物事を成し遂げるためには、言わずもがな、綿密な計画が必要である。しかし、計画を設定しても三日坊主で挫折してしまったり、時間配分が適切でないとかけた労力に対して結果が伴わないことがある。そこで本稿では、どのように計画を立てれば成し遂げたいことに効率的に進んでいけるか具体的な事例を交えながら記す。

2.ビジョン・目標を立てる

本節では、ビジョン・目標の必要性について述べる。まず第一に、ビジョンを立てることが必要である。ビジョンとは、理想として描く像、未来像のことを意味する。[i]例えば、世界の人々と円滑なコミュニケーションを取って、多角的な価値観を身に付けたいと考えた場合、オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定するTOEIC[ii]に取り組もうとなったとする。第二に、そのビジョンを達成するために何が必要か考え、目標を立てることが必要である。例えば、TOEIC730点に達すると、どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている[iii]とされることを知ると、730点を目標に努力するようになり、具体的に何をする必要があるのか明らかにすることができる。


[i] 新明解国語辞典第七版より引用

[ii] 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)HP,『TOEIC Programの特徴』
https://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program.html?media=pc

(2022年12月24日最終閲覧)

[iii] 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会HP,『PROFICIENCY SCALE――TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表』
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/lr/pdf/proficiency.pdf
(2022年12月24日最終閲覧)

3.必要な勉強時間を把握しやるべきことをリスト化する

本節では、必要な勉強時間を把握し、やるべきことをリスト化することについて述べる。 第一に、先行研究から必要な勉強時間を把握する。例えば、TOEICの模擬試験を受けて、Listening320点、Reading300点で合計620点を取ったとする。この時点で目標達成の730点に到達するには110点必要だと考えたとする。TOEICの開発に関わった日本人、三枝幸夫教授の研究によると、550点から650点、あるいは650点から750点台に到達するためには225時間の学習が必要としている。この研究を参考にすると、スコアアップにはおおよそ225時間の時間が必要ということを把握できる。第二に、やるべきことをリスト化する。例えば、成績表の結果を見ると、文法の正答率が唯一50%を切っていたのでそこを強化すれば得点が伸びる…など、苦手分野を把握し、その勉強に他の時間より多くの時間を割くなど勉強の方向性を立てることが可能になる。

4.使用する教材を決める

本節では、使用する教材について視差を与える。第一に、使用する教材は語学勉強の場合、公式の問題集に取り組むことが推奨される。なぜなら、公式の出題傾向や受験者のデータの蓄積があるのはそのテストを運営しているところであるからである。特にTOEICの場合、問題を回収しているため、公式の模試に取り組むことが点数アップに繋がると考えられる。第二に、自分のレベルに合った教材を用いることが推奨される。例を挙げると、TOEICの目標を730点としつつも、目標に300点、400点も差があるといった場合には、自分のレベルにあった教材に取り組むことが効率的な点数向上に貢献すると考えられる。特にTOEFLなどTOEICと比べてアカデミックで難易度が難しい[i]とされる試験では、基礎力がない状態で難しい問題に挑み続けても文章の理解や基礎的な聞き取り能力がないため時間の浪費になってしまう可能性がある。この場合は、段階的に英語の能力を測ることができる英検を受けた方が、時間対効果が高いと考えられる。


[i] TOEFLテスト日本事務局,『5つの特徴  ~Stand Out with theTOEFL iBT®Test! ~』,

https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/advantages.html

(2022年12月24日最終閲覧)

5.勉強計画を立案する

前節まで、ビジョン・目標を定めること、必要な勉強時間を把握すること、やるべきことのリスト化、使用する教材の選択について説明してきた。本節では、それを自分の勉強可能時間と照らし合わせて勉強計画をどう立案するか説明する。第一に、使用する教材を何回取り組むか考える。具体的には、得点に結びつきやすい良い教材を選んだらそれを使えるものにするために反復して取り組む必要がある。カナダのウォータールー大学の研究によると、1日後に10分復習すると100%再現され、7日後に復習すると5分、1か月後に復習をすると2~4分で記憶が再生されるという研究結果を発表している[i]。このように、学んだことをしっかりと身に付けるために復習の時間を含めた勉強計画を立て、自分が勉強できる時間と照らし合わせながら、勉強計画を立案していくことが必要だと考えられる。第二に、勉強できる時間に余裕を持っておくことが推奨される。例えば、図書館で勉強をしようと思ったが、臨時休館で別の勉強場所を探すのに時間がかかってしまった…など、予想外の出来事で勉強時間が確保できないことも考える。それに対応するため、予備時間を週末に確保しておくと計画が大きく頓挫することを防ぐことができる。


[i] University of WATERLOO,「Curve of Forgetting」,『Campus wellness』

https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting

(2022年12月24日最終閲覧)

6.定期的に勉強計画を見直す

本節では、勉強計画を定期的に見直しすことの重要性について述べる。第一に、勉強計画を定期的に見直すことが推奨される。今やっている勉強方法は適切かどうか、確認し、適宜修正することによって、より高い勉強効率を追求することが可能となる。特に、語学学習の場合は、模試などを受験することによって、進捗を確認することができ、適切な勉強時間の配分を考えることができる。

〈参考〉

・新明解国語辞典第七版より引用

・一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)HP,『TOEIC Programの特徴』
https://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program.html?media=pc

(2022年12月24日最終閲覧)

一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会HP,『PROFICIENCY SCALE――TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表』
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/lr/pdf/proficiency.pdf
(2022年12月24日最終閲覧)

・ TOEFLテスト日本事務局,『5つの特徴  ~Stand Out with theTOEFL iBT®Test! ~』,

https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/advantages.html

(2022年12月24日最終閲覧)

・University of WATERLOO,「Curve of Forgetting」,『Campus wellness』

https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting

(2022年12月24日最終閲覧)

<文=末田椋資>

当ライターの前の記事はこちら:効率的な文字起こしの方法

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