日常

韓国留学で直面する課題と感じたこと

目次

  1. 高麗大学校に留学
  2. 韓国で困ったこと
  3. 韓国で感じたこと

1.高麗大学校に留学

筆者は、2024年2月から2025年1月まで、文部科学省が推進するキャンパスアジア・プラス・プログラムの一環で、大韓民国の高麗大学校でW degreeを行う予定である。W degreeとは現在学んでいる学校と海外の協定校の両方で学び、修了時に2つの学位が取得できるプログラムのことである。本稿では日本から韓国に入国した際、直面した困難や感じたことを時系列順に紹介したいと思う。

2.韓国で困ったこと

第1に、携帯電話が使えなかったことだ。SIMを買わずに現地に向かってしまったため、Wi-Fiがないところでは調べ物ができなかった。空港を降りた際にSIMを買っておくことを推奨したい。万が一、SIMが買えなかった場合は、電車の駅や公共の施設に必ずと言って良いほどWi-Fiが使える場所があるので、Wi-Fiの電波が届くところを探すことをお勧めする。また、基本的に携帯電話を契約する時は、外国人登録証が必要だが、一部のお店では、外国人登録証を持っていなくても、携帯電話を契約することができる。その場合、携帯電話番号を、身分を証明する際に使うことはできないが、取り急ぎ携帯電話をWi-fiがない環境でも使用することが可能となる。

第2に、Googleマップがあまり機能しないということだ。韓国ではGoogleマップではなく、Naver Mapというアプリが主流なのでインストールすることをお勧めする。しかし、観光地以外の場所では、Naver Mapでも記載がないレストランがあるので現地に住んでいる人におすすめのレストランを聞くこともお勧めだ。

第3に、日本の充電器が使えないことだ。日本の充電器は、Aタイプと言われ、100V対応である。それに対して、韓国の電圧は110V、220Vで220Vが主流だとされている。そのため、変圧器が必要となる。2024年2月20日現在、円安かつ物価高の状態の韓国で充電器を買うことは、とても高い買い物になってしまうので、日本にあるダイソー等で購入することがお勧めである。購入する変圧器は、タイプC(ヨーロッパ諸国でも使えるもの)が一般的であると言われている。  

第4に、外国人登録証の登録に時間がかかることだ。外国人登録証は、住居の契約や、携帯電話の加入、インターネット契約、銀行口座の開設に必要で、外国人登録証の登録が遅れると、生活がとても不便になることが考えられる。特に2月から3月にかけて外国人登録証の予約が集中するため、日本を出国する前に予約をすることをお勧めしたい。

3.韓国で感じたこと

 次に、韓国で感じたことを紹介する。

第1に、物価が高いことである。特に、食費が高い。学生街でない限り、1回の外食につき1000円以上かかると思われる。スターバックスでは、最低でも500円以上の予算が必要で、とにかく食費の物価が高い。加えて、1人用のものが少ないイメージで、自炊をするにせよ、大容量のものを買わない限り、節約は難しいと思われる。その一方で、バスや電車などの交通機関は1回の利用につき約140円と日本と比較的安く利用できる。また、会社にもよるが、携帯電話の料金が1ヶ月で約2000円(データ無制限)と日本と比べ、安く購入できる。また、MEGA COFFEEなどのチェーン店では、200円ほどで、コーヒーをtake outできる。

第2に、交通機関が使いやすいことである。日本では、JR山手線、東急東横線、阪急電車など、名称が複雑であり迷いやすいが、韓国では電車の場合、Line6、バスの場合1112など、シンプルに数字で表記されているため、わかりやすい。その一方で、英語の表記が少なく、ハングル文字を読まざるを得ないこともあり少々大変であった。また、停留所が1人の時に、手を挙げるなどして、乗ろうとするアピールをしないとバスが通過してしまうこともあったので、乗るという意思をしっかりと表現することが必要だと思った。また、タクシーを使う際は、Kakao Tというアプリがお勧めである。

第3に、キャッシュレスが進んでいることである。電車やバスを使う際もキャッシュレス決済を使うことができた。お金を使うとしたら屋台と交通ICカードをチャージするときなどである。

第4に、意外と生活に馴染みやすいことである。街に出れば、DAISOやセブンイレブン、LOTTEなどの日本発の企業と出会い、観光地では、クレヨンしんちゃんやドラえもん、ポケモンなど日本のキャラクターなどかなりの頻度で見かけた。また、日本と韓国は歴史認識の問題を抱えている一方で、日本人がどのように思われているか不安だったが、韓国で暮らしているうちに日本人だからと言って差別されることはなかった。この経験から学んだことは、メディアで報道されていることを鵜呑みにしないということを理解した。

第5に、至るところでキムチやたくあんなどの漬物が食べ放題ということである。日本にもご飯食べ放題のお店をよく見かけるが、韓国では、外食先や学校の食堂でも漬物の食べ放題のお店を見つけることができた。代わりに、ご飯のおかわりは有料というレストランが多いと体感で感じた。

<文=末田椋資>

当ライターの前の記事はこちら:半径5メートルとは?

株式会社シグマライズでは、就活生向けに「就職支援コミュニティ【α】」というLINEのオープンチャットにて就活生の支援を行っています。過去のコミュニティ利用者にサポーターとしてコミュニティに残ってもらっていますので先輩に相談することも可能です。

サービスの詳細について知りたい方は、こちらのサービス紹介ページから詳細確認下さい。