就職活動・インターン

「会社に選ばれる」のではなく、「会社を選ぶ」というのはどういことか?

株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。

今回は、就職活動を「会社に選ばれる」、「会社を選ぶ」という軸で考えたいと思います。

就活は、「会社に選ばれる」場ではなく、「会社を選ぶ」場でもある。ということが言われることがあります。

就活生に、会社という選択肢は沢山あるのだから、目先の選考の失敗にクヨクヨする必要は無い。という励ましの意味で使われることもありますし、自分に合った会社を「選んだ」方が、幸せになるのではないか?という企業探しに関するアドバイスとして使われることもある言葉です。

それでは就活において、企業と就活生はどういった関係になっているのでしょうか。

就活生側から見ると、応募した会社に必ず採用されるわけではないですし、企業側から見ると、採用したいと思った学生が必ず採用できるわけではないです。

構造としては、お互いに選ぶことができる構造になっています。

ただ、この選ぶことができる構造が、企業や就活生の関係によって変わります。

人気企業であれば、応募者が多いわけですので、企業側から見ると「選びやすく」なり、就活生側からみると「選ばれづらく」なります。

もの凄い能力が高く、評価される就活生の場合、その学生を採用したいという企業は多いわけですので、学生側から見ると「選びやすく」なり、企業側から見ると「選ばれづらく」なります。

このように企業自体と就活生自体の関係生によって、「選びやすさ」「選ばれづらさ」が変わることになります。

この関係生の中で、一番学生を選べるのは、多くの学生に評価された企業になりますし、逆にこの関係生の中で一番会社が選べるのは、多くの企業に評価された学生ということになります。

選択肢の数だけに着目すると結局、人気企業や優秀な学生が一番「選べる」のです。

ただ、就職できる企業が一社しかないことに着目し、自分にあった会社を「選ぼう」とすると、選択肢が多いことにはあまり意味がありません。

多くの会社に評価されなくても、自分にあった一社にだけ評価されれば、そしてその会社を就職先として「選ぶ」ことができれば良い就職になります。

会社側から見ても同じことが言えます。多くの学生に評価されなくても、自社にあった学生に評価されて、その学生を「選ぶ」ことができれば良い採用になります。

一社にしか就職できないという特性上、選択肢の数の多さはあまり意味が無く、実際には選択肢の質の高さが重要になります。

そこに気づいて、初めて「会社を選ぶ」ことができるのだと思います。

それでは、自分に合った会社をどのように探すのか、という話しですが、いろいろな企業の会社説明会にいって、インターンに参加して、OB・OG訪問を行って、働いている人の話しを聞く必要があると思います。自分に合った会社を探すためには、どういった企業が自分に合っていると言えるのか判断するための情報のインプットが必ず必要になります。情報のインプット無くして、適切な判断は出来ないからです。

そうして、多くの場合、採用に関して情報を多く出している大企業、人気企業に応募が集中してしまうのも構造上仕方がないことだと思います。

そして大企業、人気企業を「選ぶ」と結局、応募者が多いため「選ばれない」可能性が高くなります。

「会社を選ぶ」というは就活の構造上かなり難しいことです。

その中でも自分に合った企業を探すために、数に注目するのではなく、質に注目して、会社を選ぶ努力をして欲しいと思います。実際に、そういう観点で就活を行って、自身に合った企業を探せるケースもあります。多くの場合は、競争率の激しい(選ばれづらい)大企業、人気企業を避けて、自身に合った選ばれやすい企業を選ぶことで、それが達成されると思います。

〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉

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