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【就活生必見】企業分析を効率的に行うフレームワークの基本3選

就活の企業分析をするとき、フレームワークを利用すると、効率的に企業分析が行えるため、「時短就活」につながるでしょう。なぜなら、フレームワークを使うことで、それぞれの会社の「ポイント」が、はっきりするので、企業分析が容易になるためです。

学生さんは忙しいです。学業に就活。その中で、各会社の企業分析…。時間がいくらあっても足りないですね。だからこそ、フレームワークを活用することを、オススメしたいのです。

本記事では、企業分析を効率的に行うためのフレームワークを紹介します。

企業分析でフレームワークを使うと明確な結果が明らかになる

企業分析のときに、フレームワークを使うと、希望する会社の具体的な強みや魅力、課題などが、はっきりします。

フレームワークを利用すると、型にあてはめて、企業分析ができるので、時短できます。「志望動機」を、フレームワークの型式に沿って、作成するので、企業ごとに志望動機を1から考える手間が削減。あなたの労力をムダに使わずに済みます。

また、フレームワークを使うと、企業研究をロジカル(論理的)に、行うことができます。あなたの主張が、面接担当者にもわかりやすく、筋の通ったものになりますので、説得力を増すでしょう。選考官からの評価も得やすいはず。

そのため、フレームワークを利用しながら企業分析をして、それを志望動機を書くときに活かすことをオススメします。「型」を使って、思考していけば、あなたの考えも客観視することができるため、自分の考えも把握しやすいのです。

企業分析で使えるフレームワーク3選

以下では、代表的なフレームワーク3種類を使って、企業分析をどうするのか、その方法をわかりやすくお伝えします。「食品メーカー」を具体例にとっています。

MECE(ミーシー)

MECEとは、①漏れを作らず、②ダブりも作らない、という「分類法」です。論理的な思考方法の基本とされています。

MECEで「食品メーカー」の企業分析を行うとしましょう。「飲料水メーカー」で、「酒類」を、「アルコール飲料」と「ノンアルコール飲料」とに分類するのは、MECE的分け方です。

商品を、必ず、どちらかのグループに入れることができるので、「漏れがない」ということになります。また、1つの商品が、どちらのグループにも当てはまる、ということもありませんね。これは「ダブりがない」と言える考え方です。

MECEは、きわめて明確で、せまい線引きのカテゴリー内で、利用した方が良い思考方法、と言えます。ほかにも、「その商品を利用したことがあるお客 vs それ以外のお客」「生菓子 vs 日持ちがする菓子」などの分類もMECE的思考方法です。

逆に、「食品メーカー」という、あまりに広いカテゴリー設定の中では、MECE的な分類方法がしにくいと言えます。「食品メーカー」の中には、「食品」の中に「飲料水」なども含まれることになり、はっきりとした分類ができません。つまり、「ダブり」が生じやすくなります。

MECEは、全体を「要素」に分解 → それを「グループ分け」します。そして、さらに、→「細かい要素へと分類する」考え方なのです。

MECE分析法なら、就活の企業分析に利用すると、一見複雑に見える事柄をシンプルにして、課題を見つけやすくすることができるでしょう。

SWOT(スウォット)

SWOT分析は、ビジネスにおける「目的」を設定しながら、それに関わる会社の状況・市場環境・ビジネスチャンスを、明確化するために利用する、分析方法です。

SWOT分析は、企業のさまざまな要素を、以下の表にあてはめて、分析します。

STRENGTHS(強み)【会社の武器】WEAKNESSES(弱み)【会社の苦手なこと】
OPPORTUNITIES(機会)【会社のチャンスとなる外部要因】THREATS(脅威)【会社を脅かす外部要因】

「強み」と「弱み」は、のビジネスにおける会社の内部環境、「機会」と「脅威」は、会社の外部環境と、分けられます。

たとえば、「食品メーカー」の場合、以下のような例を、分類できます。

  • 強み…製造技術・高いブランド力
  • 弱み…商品開発力・産業として成熟しすぎた
  • 機会…健康志向・食の安全などへのニーズ
  • 脅威…原材料の値上がり・コロナの影響

上記、4つの要素は、それぞれが密接に関係しています。ですから、この4要素を組み合わせて「クロス分析」を行います。

具体的には、「強みと脅威を組み合わせて、脅威を回避するための強みの活かし方」を見つける、などの検討ができますね。

そして、最終的には、「健康志向のニーズに合わせた、低カロリー食品の開発」などの結論を出すことが可能。

SWOT分析は、あなた自身の自己分析にも、利用できる分析方法です。

3C

3C分析とは、「Customer(市場や顧客)」「Competitor(競合環境)」「Company(自社環境)」の3つの要素から、「会社の強みや弱みの再確認」や「事業の方向性」を探っていける、フレームワークです。

この分析法には、詳細なデータを必要とするため、分析が難しい面がある、とも言われていますが、ご紹介しますね。今までと同様に、「食品メーカー」を例にとりましょう。

たとえば、3Cによって、以下のように会社に関するデータを分けることができます。

Customer(市場や顧客)・業界全体でのシェアは、約30兆円に及ぶ・自社製品「冷凍食品」や「時短食品」のニーズが高まっている・自社製品「即席めん」市場は、ほぼ横ばい
Competitor(競合環境)・他社よりも、自社商品の知名度が高いので、ブランド力があるといえる・商品単価が安いので、多くの人の支持を集めている
Company(自社環境)・昔からの商品に会社が依存しているので、新しい商品開発が苦手・海外進出に後れをとっている

以上のことから、新ビジネスの検討・海外シェア獲得のための戦略などが、導き出されると思います。

3C分析を使うと、会社の強みと弱みを客観視できる上、そこからさらに成功するための要因を見つけ出すことができるのです。

その他にも業界研究についての記事や企業分析におすすめの本の紹介、就職活動における企業分析の意味などについては、下記記事が参考になるでしょう。

これから業界研究を始める人向け!業界研究の目的とポイント、やり方を徹底解説

業界研究から企業分析へ

就職活動は企業探しと自分探しが重要

まとめ

代表的なフレームワークについて、理解していただけたでしょうか。

フレームワークを利用した企業分析は、それぞれの会社の「ポイント」が見えやすくなります。また「公式」にあてはめることによって、効率的な企業分析ができるので「時短就活」に繋がる手法でもあります。

ぜひ、フレームワークを上手に使って、あなたの就活に取り入れてみてください。

<文=矢口尊子>

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