株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。
就職活動の軸としてその企業に就職して「成長できるかどうか?」を重視している学生は多いです。実際に「成長できますか?」という問いかけを企業の方にする学生もいます。
今まで知らなかったことを知ること、今までできなかったことができるようになること、が成長というのであれば、どんな会社に入っても何かしらの成長はできます。
なので、「御社に(もしくはその企業に)就職したら成長できますか?」という問いに対しては「必ず成長できます」という回答になってしまいます。
こうなってしまうと「成長できるかどうか?」の問いはあまり意味がないことになります。
「成長できるかどうか?」の問いを意味あるものにするためには、「成長できるかどうか?」の問を以下の2つの問いに分割して考えてみる必要があります。
①「自分が成長したいと思う方向で成長できるかどうか?」
②「自分がこのぐらい成長したいという程度に成長できるかどうか?」
①については、例えば、
「営業能力を向上させるという方向で成長できるかどうか?」
「IT技術を向上させるという方向で成長できるかどうか?」
「マルチタスクをこなす能力を向上させるという方向で成長できるかどうか?」
という問いに言い換えれば、特定の会社に就職することで、「自分が成長したいと思う方向で成長できるかどうか?」は考えやすくなります。
②については、例えば
「入社して〇年以内に新規の顧客に対して、まったく緊張せずに商品説明ができるぐらい成長できるかどうか?」
「入社して〇年以内に○○に使えるアプリの開発ができるぐらい成長できるかどうか?」
「2つのチーム、レポートラインの中で問題無く仕事がこなせるぐらい成長できるかどうか?」
という問いに言い換えれば、特定の会社に就職することで「自分がこのぐらい成長したいという程度に成長できるかどうか?」は考えやすくなります。
私が前職に就職する時には、
①「社労士業務、人事・労務コンサルティングの能力を向上させるという方向で成長できるかどうか?」
②「入社して3年で、独立して1人で仕事が獲得出来てサービス提供できるぐらい成長できるかどうか?」
という問いを立てて会社を選びました。
漠然と「成長できるかどうか?」という視点で会社を探すより、探しやすくなったと思います。
奇妙な感じがしますが、自分にあった「成長できる企業を探す」ためには、いろいろな会社の情報を見るよりも、まずは自分自身がどういう価値観で成長できる企業を探しているか内省する必要があるようです。
その内省がいわゆる「自己分析」と言われるものになります。
「成長できるかどうか?」だけでなく、「安定しているかどうか?」「自由に仕事ができるかどうか?」「稼げるかどうか?」「成功できるかどうか?」など、就職活動で一般的に重視されている問いは、すべてあなたの価値観の中でそれらがどう定義されているかを理解していなければ正しく判断することができません。
自分に合った企業を探すためには、まず自分自身のことを深く知る必要があるということです。
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〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@saitoseiji0124)〉