就職活動・インターン

インターンの意味とは?就活生がインターンに参加すべき理由・メリット・注意点を解説!

インターンへの参加参加を検討している就活生に尋ねてみたいことがあります。「インターンの意味」を考えたことはありますか?本記事では、これからインターンに参加する就活生向けに、なぜインターンに参加するのか、インターンにどのような意味があるのかを解説したいと思います。

インターンの現状は?

「インターン」は就活の中でも重要なイベントになってきています。まずは、インターンの現状と、インターンを企業が実施する理由について解説しましょう。

インターンの実施率と参加率が増加している

就活生にとってインターンは重要な就活イベントです。なぜなら、近年インターンを重要視している企業が増えているからです。株式会社ディスコが行った企業のインターン実施率の調査によると、2015年卒の企業のインターン実施率は29.5%でした。しかし、2020年卒のインターン実施率は74.9%にまで上昇しています。

参照元:株式会社ディスコ『インターンシップに関する調査』

企業のインターン実施率の増加に伴い、就活生のインターン参加率も右肩上がりとなっています。同調査での就活生のインターン参加率は、2015年卒は56.9%でした。しかし、2020卒では86.2%まで上昇しています。

上記の結果から、企業にとっても就活生にとっても、インターンは意味のあるイベントになっていることが分かりました。なぜ企業がインターンを重要視しているのか、その理由については次項で解説していきます。

深刻な雇用のミスマッチ

日本企業では、就職採用で深刻なミスマッチが起きていることが社会問題に発展しています。現在の日本では、少子高齢化の影響で人材の確保に苦戦している企業が増えています。その中で企業が頭を抱えているのが、「雇用のミスマッチ」です。厚生労働省が調査した「新規大卒者の事業別の3年以内の離職率」のデータを紹介します。

1000人以上の事業規模の企業では、2003年から2016年まで常に離職率は20%以上でした。5人未満の事業規模の企業に至っては、2003年から2016年まで常に50%以上の離職率になっています。

参照元:厚生労働『新規大卒就職者の事業所規模別就職後3年以内の離職率の推移』

せっかく時間をかけて新卒採用を行っても、早期離職が高くなってしまっては企業にとって大きなデメリットです。

少しでも雇用のミスマッチを防いで早期離職率を下げるために企業が選んだのが、インターンでした。インターンで実際の企業の社風や仕事内容を見せることで就活生に具体的なイメージを持ってもらい、企業は雇用のミスマッチを予防しています。

インターンは、企業だけでなく就活生にとっても良い意味合いがたくさんあります。

就活生がインターンに参加する3つのメリット

就活生がインターンに参加するメリットはたくさんありますが、その中でも特筆すべきメリットを3つ紹介します。

  • 企業で就業体験ができる
  • 現役の社員の話を直接聞ける
  • 面接で実績をアピールできる

それぞれのメリットをさらに掘り下げてみましょう。

企業で就業体験ができる

就活生にとって、企業での仕事は初めての経験です。周りから話を聞いたりネットで情報を集めたりしても、やはり現実との間には少なからずギャップが生じてしまうもの。

しかし、インターンに参加することで、実際に社員がどのような働き方をしているのか間近で確認できるようになります。あなたが志望していた業種や職種にギャップが無いか確認することで、その後の就活の良い指標になってくれるでしょう。

アルバイトの経験も大切ですが、アルバイトで経験する仕事と企業での仕事では、意識や働き方が異なるケースが多い可能性があります。インターンは、就職した後のアナタ自身を模擬体験できる貴重なイベントです。

また、インターンシップには、短期インターンシップから長期のインターンシップまで種類があり、体験できる内容も異なります。詳しくは下記記事を参考にしてみてください。

インターンシップの開催事例を紹介!年々進化するプログラムを体験しよう

現役の社員の話を直接聞ける

インターンでは、実際現場で働いている社員の話を聞けるという点も大きなメリットです。就活生が社員からどんな仕事が大変だったか、どんなところにやりがいを感じているのか直接聞ける機会は、そう多くはありません。

インターンに参加することで、実際に仕事を教わる社員の方と直接話をする機会が持てるようになります。自分がこの業界、この職種に就くとどのような生活になるかを確認する良い機会になるでしょう。

面接で実績をアピールできる

インターンに参加することで、その後の本選考で実績としてアピールすることができます。同じ大学の就活生の書類選考する際に、インターンに参加している就活生と参加していない就活生では、前者の方が採用担当者に好印象を持ってもらえる可能性が高くなると思います。

また、面接の場では、インターンで経験したことや学んだことは絶好のアピールとなります。

「この業種や職種を深く知りたくてインターンに参加しました。インターンでの◯◯の経験を御社の業務に活かしたいです。」

言動だけでなくインターンに参加したという行動が伴っているので、採用担当者に力強いアピールとして受け取ってもらえるでしょう。以上のことから、インターンは就活を進める中で重要な意味合いを持っていると言えます。

また、インターンシップには、マナー等もありますので、参加を考えている人は下記のような記事を参考にして、インターンシップを有意義に過ごしてみましょう。

【インターンシップ】企業へのお礼メールや返信についてのルールを解説します

【例文付き】インターンでの志望動機を書くための3つのコツを解説!

こんなインターンには注意が必要

ここまでインターンの意味合いを説明してきましたが、インターンに参加する企業選びは慎重に行う必要があります。中にはインターン生を都合良く使おうとする企業がごく一部ですが存在するからです。具体的には、以下のような特徴の企業には注意しましょう。

  • 給与を支払わない企業
  • 最低賃金を守らない企業

企業の利益となる仕事を行ったインターン生には「労働基準法9条」が適応されることが法律で決まっています。にも関わらず、給与を支払わない企業や必要以上に残業を要求する企業も全くゼロではありません。

もし、インターンの内容が労働に当たるのに給与の支払いが無い、または最低賃金を無視した給与しか支払いされたかった場合は、すぐに「労働基準監督署」に相談しましょう。インターンは労働を強いられる場ではありません。

貴重な就活期間を無駄にしないためには、インターンに参加する企業情報やインターン内容の確認は念入りに行うことが大切です。

企業の情報収集などでは就職活動においても企業分析を実施して、企業の方向性と自分のやりたいことをマッチさせるステップを踏んだ方が、自分に合った企業が見つかります。

下記の記事では、企業分析のやり方について紹介されているので、参考にしながら、自分にあったインターンシップ先を見つけてみても良いかもしれません。

企業分析のやり方特集!就活で内定を勝ち取るための3つの秘訣とポイントを解説

まとめ

インターンの意味は、企業と就活生の雇用のミスマッチを防ぐことです。就活生はインターンに参加することでより正確に企業分析と自己分析を行うことができます。一方の企業も、就活生に具体的な業務内容や社風を体験してもらうことで、早期離職を防ぎたいと考えています。

インターン先の本選考に進まなくても、その経験は就活の場で大きな武器になります。長く安心して働ける企業選びをしていくためには、インターンへの参加が一番の近道となってくれるでしょう。

<文=ユザワヤスヒロ>

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