株式会社シグマライズ、社長の斎藤です。
少し前に話題になった「サピエンス全史」を読んでいます。
その中で「虚構が協力を可能にした」という話しが出てきます。
簡単にどういう話しかまとめると、神がいる。とか貨幣に価値がある。とか○○という会社がある。というのはすべて人類が創り出した虚構にすぎず、その虚構を皆が信じることで人類の進歩、発展というのは進んできた。人類と動物を分ける大きな違いは、虚構を作り出し、それを皆に共有させる能力があるか、ないかだ。というようなことが書かれています。
確かに、我々の生活を考えてみると、個々人がいろいろルール(法的にも慣習的にも)を考慮しながらどんな行動をするか決めていますが、そのルールは原始時代にはあるはずもないもので、生活をする上で当たり前と思っているルールすらも人類が虚構の構築と共有の中で時間をかけて創り上げてきたものだということが言えます。
会社を経営する上で、理念が大事。と言いますが、理念とはまだ実現されていない虚構でもあります。人類発展の原因が虚構を作り出し、共有することができる認知能力にあると考えると、会社の発展は、良い虚構を作りだし、共有することができる人が必要になる。と考えられます。
言い換えれば、良い理念を掲げて、それを共有させることができる人物が良いリーダーとなるはずです。良いリーダーとなるために2つの問いを常に自分に問いかける必要があります。
1.良い理念、理想、目標がそもそもあるのか?
2.それを共有させる機会、仕組みはあるか?
そもそも1.を持つためには社会に対する問題意識を持っていなければなりません。1.を持っていたとしてもそれを共有させる能力がなければ、1.は実現に向かって動いていきません。
世の中には現実的な思考、保守的な思考をしがちな人がいます。(私もそうだと思います。)人類発展の原因が人類の虚構構築、共感の能力にあると思えば、ちょっと普段と考えを変えてみて、虚構と思われるような理想状態を描いたり、あるべき将来像を考えたりすることができるきっかけになるような気がします。
〈文=株式会社シグマライズ 代表取締役社長 社会保険労務士 斎藤 清二(@sigmarize)〉
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