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面接官はココを見ている!グループディスカッション対策のポイント

企業にとってグループディスカッションは、一度に多くの応募者を効率的に評価できるというメリットがあります。そのため大企業を中心に実施する企業が増えています。一方で、応募書類や個別面接と違って対策方法がわからず苦手意識を持っている学生さんも多いのではないでしょうか。今回は、グループディスカッション対策のポイントについて解説します。

目次

  1. グループディスカッションとは?
  2. グループディスカッションの目的
  3. グループディスカッションの対策ポイント
  4. まとめ

1.グループディスカッションとは?

グループディスカッションは、採用選考において実施される面接手法で、多くの企業で取り入れられています。学生を数人のグループに分けて、1つのテーマについて議論をして結論を導き出す過程を見て評価します。

一般的なグループディスカッションの流れ

企業によって、多少進め方は異なりますが、一般的なグループディスカッションの流れは以下の通りです。

  1. 企業の担当者から、議論するテーマや時間、ルールなどの説明
  2. 参加者の自己紹介
  3. 役割(司会、書記、タイムキーパー、発表者など)を決める
  4. テーマについて議論を交わす
  5. グループの意見をまとめる
  6. 発表

グループの人数は、3人から10人程度で実施する企業が多いようです。ディスカッションの時間がグループの人数によっても変わりますが30分程度が一般的です。

グループディスカッションのタイプとテーマ例

グループディスカッションには、議論するテーマや結論の出し方によって、いくつかの種類があります。

自由討論型

「無人島に何か1つ持っていくなら?」「理想の上司像とは?」など、抽象的で明確な回答がないテーマを議題にしてディスカッションを行います。テーマが抽象的なことから、参加者の誰もが意見を出しやすいですが、意見がまとまらずに終わることもあります。

課題解決型

与えられた課題に対して解決策を考えるタイプのディスカッションです。「自社の採用企画を立案して下さい」「今後の旅行業界はそのような業界と手を組めばよいか」など企業に関するテーマや、「地方の人口を増やすための案」「選挙で若者の投票率を上げる方法」などの時事に関するテーマがよく出題されます。課題解決型では、論理的な思考と実現可能な結論が求められます。

ディベート型

ディベート型のグループディスカッションは、設定されたテーマに対して賛成と反対の立場、または役割が与えられて議論します。ディベート型では、根拠を交えて論理的に説明する能力や説得力が評価されます。テーマの例には「大企業と中小企業のどちらがよいか」「終身雇用制度の是非」などがあります。

2.グループディスカッションの目的

企業がグループディスカッションを実施する目的は、書類選考や面接試験では評価することが難しい内容を確認するためです。グループディスカッションで、企業の採用担当者が見ているポイントを紹介します。

リーダーシップ能力

グループディスカッションでは、初対面同士の中でメンバーをまとめたり、議論や結論の方向性を決めたり、他のメンバーをフォローできる能力を見ています。リーダーシップ能力は、司会となって中心的に議論を進行させることではなく、グループ全体で結論を出すことを考えて行動することです。

協調性

グループディスカッションでは、意見が違っていてもメンバーの意見を聞いているのかやあまり発言できないメンバーに配慮して意見を求めているかなど、集団での協調性も観られています。また、他人に対しての振る舞いや姿勢など人間性も評価されます。

論理的思考力

グループディスカッションで、議論を進めるのは論理的に考え、根拠を示しながら発言することが求められます。応募書類では、ゆっくりと自分の考えを整理して書くことができますが、グループディスカッションでは他のメンバーの意見も交えながら論議することが必要です。また自分の考えをきちんと言語化できるかも大切です。

3.グループディスカッション対策のポイント

書類選考や面接試験と違って、グループディスカッションはグルメのメンバーやテーマによって展開か変わるため、対策が難しいと言われています。しかし、しっかりと事前準備を行うことで、本番で自分の力を発揮することができます。

グループディスカッションの役割を理解する

グループディスカッションでは、司会や書記、タイムキーパーなどの役割に分かれて議論します。役割によって有利・不利ということはありませんが、それぞれの役割で人事担当者が評価するポイントが違うので理解しておきましょう。

①司会

司会は、議論の進行を進めて行くのが役割です。論点を整理したり、メンバーに発言を促したり議論を活性化する役目です。

②書記

書記は、グループディスカッションの議論をわかりやすく整理して、ホワイトボードやメモに記入するのが役割です。

③タイムキーパー

タイムキーパーは、グループディスカッションの時間を管理して、時間内に結論が出せるようにするのが役割です。

役割がない人も、積極的に発言するのはもちろんですが、全員が意見を出しやすい雰囲気作りに協力したり、役割のある人のサポートをするようにしましょう

議論するテーマについての情報を集める

グループディスカッションのテーマは、その場にならないとわかりませんが、どんなテーマを出されても困らないように事前に情報を集めておきましょう。特に、改めて企業研究や業界研究を行うのはもちろん、志望する企業や業界に関するニュースについてもチェックしておきましょう。また日頃、ニュースや新聞で目にする時事問題や社会問題についても、理解しておくことが大切です。

4.まとめ

グループディスカッションでの、評価のポイントは出された結論ではなく、議論のプロセスにあります。つまり、議論の過程で、論理的に考えることができているかや自分の役割を果たしているか、議論がスムーズに進められるように協力しているかを面接官はチェックしています。もしグループディスカッションが不安な場合は、友人に協力してもらって練習すると慣れることができます。

<文=田口 忠臣>

当ライターの前の記事はこちら:志望動機って重要なの?応募書類に志望動機を書く時のポイント

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