就職活動・インターン

【就活生必見】【例文あり】 『就活の軸』の見つけ方

今回は、就活生向けに「就活の軸」について解説します。 就活の軸は、就活においてよく耳にする言葉で、企業選びの基準になるものですが、「自分の中で最も譲れない条件」のことです。ESや面接で問われることもあるので、しっかり準備しておく必要があります。本稿では、就活の軸の考え方や見つけ方について解説します。

目次

  1. 就活の軸が必要な理由
  2. 就活の軸の考え方
  3. 就活の軸の見つけ方
  4. 就活の軸の例

1.就活の軸が必要な理由

  • 就活全体を通して一貫性をもたせるため
  • 企業とのミスマッチを防ぐため

就活の軸が必要な理由の1つめは、 「就活全体を通して一貫性をもたせるため」です。 就活の軸を定めることで、ESや面接の対策につながるだけでなく、今後自分がどんな会社でどう働きたいかが明確になってきます。また面接では、回答に一貫性があることが求められるので、就活の軸を定めておくのはとても大切です。

2つめは、「企業とのミスマッチを防ぐため」です。就活生にとっては、志望先に就職することがゴールになりがちですが、入社後のほうが大事です(思っていたのと違った…となるのはよくあります)。企業側にとっても長く働いてもらいたいので、入社後のミスマッチはできるだけなくしたいところです。

2.就活の軸の考え方

就活の軸を本音ベースで考えてみると、すぐに思い浮かぶのが、「安定していて年収の高いところがいい」「残業が少ないところがいい」「体力的に楽な仕事がいい」等です。これらの軸は、多くの就活生の本音ではありますが、なかなか面接で答えることは難しいでしょう。

逆に建前で考えてみると、「自分のスキルを活かしたい」「人の成長を支援する仕事をしたい」「地域社会に貢献したい」が挙げられます。

このように、多くの就活生には、本音と建前があります。

企業を選ぶ際に、本音と建前で別の軸があったとしても問題はありません。むしろどちらも用意した方がいいと思います。建前の軸だけで就活を進めても、企業とのミスマッチが起こり得るからです。

逆に本音の軸が強すぎても、実現が難しくなってしまいます。いい例が「高収入は得たいけど激務はイヤ」です(もちろん、定時上がりで高収入の職場もあります)。就活に限った話ではないですが、あれもこれも欲求を満たそうとするのはおすすめできません。

まずは本音の軸を作り、徐々に建前の軸に寄せていき、落としどころを見つけるのがいいのではないでしょうか。自分自身を深堀していく中で、必ず「これだけは絶対譲れない」というものが見つかると思います。また、本音の軸はネガティブなものでもいいですが、建前の軸はポジティブなものが良いでしょう。志望先の採用担当者に高く評価される必要があるからです。

3. 就活の軸の見つけ方

就活の軸を見つける方法は、自己分析が基本になります。自己分析といっても範囲が広すぎるので、以下の3つに絞ってやるのがおすすめです。

  • やりたくないことリストをつくる
  • 過去の経験から得意なことを見つける
  • 周りに聞いてみる

1つめですが、「やりたいことリスト」じゃなくて「やりたくないことリスト」なの?と思うかもしれません。「最も譲れないこと」をあぶり出すには、やりたくないことを挙げていく方が有効です。やりたいことをやっているつもりでも、いつの間にか「やりたくないことをやっている…」となることがあります。また、やりたいことよりも、やりたくないことの方がすぐ思いつくのではないでしょうか。やりたくないことを明確にしておくことで、やるべき方向に舵を切ることができます。負の感情のほうが行動する原動力になるからです。

2つめは、「過去の経験から得意なことを見つける」です。これは、自分自身の強みを見出す作業になります。仕事を選ぶ際、基本的には強みに焦点をあてて探していくやり方がいいと思います。強みや得意なことが活かせる仕事をすることで、成果が出やすくなります。

3つめは、周りに聞いてみることです。 就活の軸とは、「自分の中で最も譲れないこと」ですが、見つけるためには、周りの視点も大事になります。 自分では気づかないような思考の癖、あるいは得意なことが見つかるかもしれません。

4.就活の軸の例

就活の軸(例)

・専門性を活かして働きたい

・海外でも通用する力を得たい

・実力主義の環境で早く成長したい

面接での答え方

面接で「就活の軸は何ですか?」と聞かれた時の例文を載せておきます。基本的な構成としては、結論→プロセス→結論が良いでしょう。

(例)私の就活の軸は、「ICT技術を通じて、利便性の高いサービスを社会に提供すること」です。大学では情報学を専攻し、ICTの社会への応用に関する研究に取り組んできました。実現するために自分の知識を最大限に活かし、御社の業務に貢献したいと思います。

企業の特徴や、ご自身の経験に合わせて考えてみてください。就活生の参考になれば幸いです。

<文=森 寛衆>

当ライターの前の記事はこちら:週休3日制導入のポイントを解説

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